里の部屋

日々思ったことを綴っていこうと思います。

折々のことばより

2016年01月31日 | 日々のつぶやき
今日の新聞・折々のことばより


意識はしばしば感覚のひだのなかに身を潜めている。

               ミシェル・セール


 祈るときは合わせた二つの掌(てのひら)のあいだに、口惜しくて歯ぎしりするときは歯と歯の間に、悔いて顔をしかめるときは眉間(みけん)、あるいは瞼(まぶた)のあいだに、魂はある。

このように魂は体のいろんな場所に散在すると、現代フランスの思想家は言う。

脳の科学とは違い、魂にじかに響いてくる魅力的な思想だ。

では他人の皮膚と触れあうときには?            

             「五感」(米山親能訳)から。