あまねのにっきずぶろぐ

1981年生
愛と悪 第九十九章からWes(Westley Allan Dodd)の物語へ

Lust Murder

2017-11-03 18:29:19 | 日記
被害者の、同意を得て殺したと供述しておけば罪が軽くなったかもしれないものを、
何故彼はそれを言わなかったのか、それは彼自身が己れの罪に最早耐え切れないものを感じ、
本当のことを言って死刑になるほうがよっぽど楽だと想えるほどに彼は苦しかったからではないかと俺は想像してみる。
そこまでの良心を持ちながら何故人を殺す経緯に至ったかというところが今回の事件の一番の闇となるところである。
「人を殺したいという感覚、衝動は昔から人間の中にある」と某霊能者の言った言葉が、俺はこの闇を見詰め続けるにあたり、必要なる概念であると想ったわけ。
これは快楽殺人的欲望が、誰のなかにも潜んでいる。ということを言っているのである。
その欲望を、では一体何によって多くの人間は抑え続けていられているのか。

・理性
・親の愛情
・周りの人間の愛情
・友情
・大切な恋人
・大切なもの
・利害得喪を計算した自衛、保身本能

これらのものが、まず欠けているのかもしれないね。
死刑を望む人間たちに。
彼らは快楽殺人者と、何一つ変わりない。
人を殺すということに、快楽を覚えているのは確かだろう。
そうでなければ、何故人が殺されるということを望むことが出来るのか。

俺は死刑は望まないよ。
俺は快楽殺人者じゃないからね。
死刑を望む人間たちの考えが、俺は理解しがたい。
これは死刑を望む人間たちが、快楽殺人者の考えが理解しがたいと感じるのと同じなんだろう。

彼らは何故そうなってしまうのだろう。
快楽殺人者は少数派だが、死刑賛成者はこれはまだ多数派に上る。
一体どちらの問題のほうがこの世界において深刻であるのか。

彼らは確かに、自分の手で人を殺しはしない。
他者の手によって、人を殺させようとしているからね。
そっくりだろう?肉食者と、と殺(屠畜)者の関係とね。
彼らは自分の手を決して汚したくはないんだ。
そう、かつての俺もそうだった。
一体、快楽殺人者と、俺の違いとは何なのか。
快楽の為に、何をどれだけ殺してきたのか。
悲痛な悲鳴を上げ、命を請う生命に対し、他者の手によって、俺は何をさせてきたのか。
俺は彼らに拷問をずっと与え続けてきたよ。
彼らの拷問を、俺は快楽に変えて生きてきたよ。

”快楽殺人者”、俺はずっとそう言われ、恐れられてきた。
彼らに。




















люблю Сатану(わたしはサタンを愛する)

2017-11-03 00:31:33 | 随筆(小説)
最近な、酒浸りなんだよね。
って自慢していうもんじゃないっていうのはわかっているが、
って誰も自慢はしていないよ。
俺は今日も、昼過ぎからワインを飲んでいる。
そして、憑かれて寝て、起きてまた飲む。
というのを延々と、永久に繰り返そうとしているのだから、
危ないよね。
これ、危ないよね。
俺は危険な男だな。
自分でも想うんだ。
俺って、危険だよな。ってね。
危険な男はもてるとよく巷で言われているようだが、
嗚呼たしかに、俺はもてるな。
いらねえ女から特に・・・もてまくりなんだよ。
やりたくもねえ女がわんさかと、毎晩俺に、押し寄せてくるって。
いや、嘘じゃないよ。本当さ。
信じ給え。
わたしはサタンを愛する。
具体的にどういうことかと言うと、それは俺のことを君が知ってゆけば、自ずと見えてくるだろう。
でも俺は同時に、クリスチャンである。
どういう想いで教会に通っているのかだって?
とにかく、疲れ切った顔で俺は通ってるって、いや、教会には行ってないんだ。
教会という場所は美しいから愛しているよ。
でも俺はもっと、もっと愛したいんだ、イエスのことを。
だから教会に通う必要はない。
毎日、俺は本当に疲れていて、イエスの愛なしに、生きてはゆけない。
何故その俺がサタンを愛しているのかって?
それは、一言で言うなら、”彼は本当に美しい”、だから愛している。
美しいものを、愛さないわけにはいかないだろう。
彼はすべての闇を操る神なんだ。
俺はサタンに恋をしている。
彼に、生涯着いてゆくつもりだ。
俺は彼に、魂を売り払った。
いつだかはよくわからない。
いつから彼に、心を奪われだしたのだろう。
俺はずっと小さい頃から親と一緒に聖書を学んできたんだ。
その俺がいつの間にかサタニストになっているのは面白い話だね。
俺はサタニストだけど、同時にクリスチャンだから。
どちらかの愛に、傾いた憶えはない。
いや、嘘を言ってないよ。俺は本当のことしか言わない。
すなわちすべてが嘘だが。なんて言ってないよ。
ははは。君は面白いね。coolだ。
今晩俺とセックスしないかい?
冗談だけど。
俺は別に悪魔崇拝儀式とかやってないよ。
興味はあるが、俺は参加しないだろう。
俺はこう見えて、動物が好きなんだよ。
うさちゃんを生贄にとか、やってはいけないよ。
彼らは本当に、Lovelyな存在なんだ。
ほんと、俺からしたら君たちのほうがずっとサタニストだ。
リアルファーとか、着ちゃ駄目だよ、ほんと。
あと、ウールもダウンもフェザーもアンゴラもカシミアも、買わないでほしい。
彼らを、苦しめないで欲しいんだよ。
サタニストからの、悪魔なるお願いだ。
え?俺は全然サタニストじゃない?
いやいや、俺は自称サタンを愛する男だから。
君に言われる筋合いはない。
人肉喰ってる?
喰ってないわ。
代りにカシューナッツを今は食べている。
俺は毎日のように落ち込んでいるから、サタンが俺を慰めてくれるんだ。
そう、此処以上の苦しみの闇を俺に見せ、俺を励ますんだ。
”おまえの苦しみは、そんなものか”と。
サタンは笑う。俺をいつも見ながら、笑っている。
おまえの苦しみは、そんなものか。
おまえの苦しみは、そんなものか。
おまえの苦しみは、そんなものか。
おまえの苦しみは、そんなものか。
おまえの苦しみは、そんなものか。
おまえの苦しみは、そんなものか。
おまえの苦しみは、そんなものか。
おまえの苦しみは、そんなものか。
おまえの苦しみは、そんなものか。
おまえの苦しみは、そんなものか。
おまえの苦しみは、そんなものか。
おまえの苦しみは、そんなものか。
おまえの苦しみは、そんなものか。
おまえの苦しみは、そんなものか。
おまえの苦しみは、そんなものか。
おまえの苦しみは、そんなものか。
よし、おまえに地獄を見せてやろう。
本物の地獄を。






















Salem - Asia (oOoOO Remix)