あまねのにっきずぶろぐ

1981年生42歳引き篭り独身女物書き
愛と悪 第九十九章からWes(Westley Allan Dodd)の物語へ

愛と悪 第四十二章

2020-04-04 01:48:03 | 随筆(小説)
Light Circleのなかで、気違いじみた儀式を宇宙の中心で行う神、エホバ。
わたしは、死んでしまったほうがいいのかもしれまへん。
すべてを覚ってしまった人間は、死んだほうがええのです。
たぶん生命の為に、良くない存在なんでっしゃろう。
わたしはわかっている。
わたしは知っている。
すべてを知る者がわたしであり、わたしは一番死に御似合いdeath。
わたしは生きていきたいのに、死で在りつづける。
この世界が終わろうが悦びに満ち溢れ、夜が明ける海岸で、わたしを喪いつづける。
空が粉々になる頃、人々は、息をする。
僕が彼女だった頃、彼を堕とした砂浜で、鼓動を数えつづける。
新しい悲しみが、きみの最期を見つめている。
何もかもが、空しく、光として、煌きつづける。
この星がきみの外部へ、漏れ出してゆくとき、Signalがきみのなかで消える。
生きているのに、眠りつづける。
だれもが、光に抱かれながら、死のなかで永久に目覚めることを拒みつづけた先に、辿り着く。
ぼくらは五感を具えた光と塵で創られた海。
時空を超えて、だれもいない海辺へ着くとき、夕日がわたしのなかに、堕ちてゆく。
きみが、きみを手放すとき、存在する場所のどこにも、きみがいて、きみがきみに出会い、きみはきみに別れを告げる。
ぼくが、きみを手放すとき、存在する場所のどこにも、きみがいて、ぼくがきみに出会い、きみはぼくに別れを告げる。
















Eagle Eyed Tiger - Parallel