ボストン現地レポート 教育に関連した話題を現地から

アメリカのサマーキャンプ、サマースクールの短期留学専門のコーディネーターが、現地の情報を様々な角度からお届けします。

アメリカのサマーキャンプ参加後の感想

2017年11月15日 | アメリカのサマーキャンプ
来週に、アメリカの大きな祝日である感謝祭休暇を控え、冬が日々深まっているボストンです。

本日は、今年、初めてアメリカのサマーキャンプに参加された高校1年生の女子生徒さん、そして保護者の方のご感想をご紹介いたします。高校生ということもあり、当初はお勉強中心のサマースクールのプログラムをご希望されていました。東京で、このお嬢さんとご家族でお会いする機会をいただき、私自身、コーディネーターとして、まずはサマーキャンププログラムにぜひ参加して欲しい、と思うところがあり、何度も何度もご相談を重ねながら、この夏のサマーキャンプ参加が叶いました。

質問:サマーキャンプに参加して、一番印象的だったこと(楽しかったこと、困ったこと、なんでも)
答: 私は普段女子校に通っているので、共学スタイルが一番印象に残っています。日本での生活で男子と話さないため、最初から最後まで男子とはたどたどしい英語、しかもキャンプのLTの人からレズ疑惑が浮上したりして、自分では楽しんでいるつもりだったのですが、周りから見たら違ったのかな。けれど、その分女子とたくさん話すことができて、欧米、中国、アルジェリアの子たちと毎日楽しくガールズトークを繰り広げていました。女の子の中で話していて、私日本に興味があるの、マンガ知ってるよ、日本語話せるよなど、他国の子が自分の国を知ってくれていること、私は他国の文化、習慣、もはや日本の事ですら、深くまで知らないのだな、と気づかされました。

質問:サマーキャンプに参加する前後で、何か自分の中で変わったこと、気付いたこと、そして考えたこと。
答: プログラム参加直前、私は学校が企画する国際交流プログラムに参加し、韓国に行き、英語でプレゼンテーションをしてきました。この機会に得たことにより、私は隣国の人のことを全く知らず固定観念でコミュニケーションをとっていることに気づかされました。それを踏まえて挑んだ留学で、国にとらわれずコミュニケーションをとることができたと感じました。国籍や後ろにある文化で壁を感じていましたが、あくまではそれは自分が思っていたものであり、実際は存在しないものなのかもしれない、と感じました。

質問:来年もアメリカでのサマープログラムに参加したいと思いますか? その理由は?
答: 来年は高校2年生になり、学校をまとめていく存在にもなり、今年アメリカで学んだことを周りに発信していくときはなのでは、と考えています。

質問:今年参加したプログラムに何かリクエストはありますか?
答: リクエストではなく、今年参加させていただいたことの感謝を伝えたいです。強いて言えば、ESLを会話中心で通すのはどうか、という提案をさせていただきます。私達が3種間掛けていきついた最終形が会話でした。

(保護者)
質問:お子さんからお聞きになられたサマーキャンプの話の中で、特に印象的であったことをお知らせ下さい。
答: (次の質問を併せて、ご回答いただきました)

質問:お子さんをサマーキャンプに参加させてみて、プラスになったこと。また、その他お気付きになったことがあれば、お知らせ下さい。
答: 説明会での「Camp Magic」という言葉に惹かれ、本人の希望のもと今回のMTCへの参加を決めました。娘が今回友達になったルームメイトやESLの友達の話を聞く中で、彼女たちとお互いのバックグランドや国の事情を超えた、コミュニケーションをとっていたCampでの日々、たった3週間という短い期間にもかかわらず、この交流の素晴らしさこそが「Camp Magic」なのだと思いました。この体験は、今後彼女がグローバルな社会で生きていく上でとっても大切な感覚になるのだろう、と思いました。

質問:何かプログラムに対してご要望(改善できる点)がありましたら、お知らせ下さい。
答: 想像以上の素晴らしいプログラムでした。

質問:コーディネーションを担当致しました、American Summer Opportunitiesについて、ご意見をお寄せ下さい。
答: 最初の1週間でホームシックになった折に、本人に励ましのお手紙(Fax)をお送りいただき、本人はもとより、私どももとても心強く、そしてホームシックを乗り越えて、あらたなステージに立ち向かう大きな動機付けを頂きました。彼女の異国の土地での心細さを乗り越えた後、キャンプから得た「逞しさ」は、彼女が今後生きていく上でとても大きな経験と糧になったと思います。素晴らしい経験が出来ました。今後、この夏のキャンプで得た成長が、今後の彼女の長い人生の中でさらに開花していくことを切に願いたいと思います。
このたびは本当にありがとうございました。そして、また次の留学の機会に向けて、ご相談に乗っていただけましたら幸いです。今後とも、どうぞよろしくお願い致します。

サマーキャンプ開催中、このお嬢さんとファックスでのお手紙でお話ししながら気付いたことは、「これでいいのでしょうか?」「私のやり方は間違っていませんか?」という、自分への問いかけでした。日本人参加者の中の紅一点。キャンプインしてからは、一切日本語は使わなかったというお嬢さんです。自分に与えられた環境を一生懸命自分のものしよう、と日々努力していたお嬢さんに語り掛けたかったのは、「間違ってなんかいないわよ。自分に自信を持って!」、ということでした。そして、周りの人たちは、あなたの努力をちゃんと見てくれている、ということでした。

現地を訪れたときは、かなりハードなマウンテンバイクのアクティビティに、女子たった一人で参加していました! そして、二人でお話ししていると、友達たちからたくさん声がかかりました。初めて参加したサマーキャンプで、言葉も文化も異なる人々たちが集っている、多様性に富んだ環境で、男子もたくさんいる中で(笑)、しっかりと自分の居場所を築いてくれたのです。今後、彼女の人生において、これでいいのかしら?、と自問自答することはたくさんあると思いますが、この夏の体験から得た自信を生かして、これから大きく成長していってくれることを、信じております。応援しています!


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