ボサ・ノバの名曲、Corcovado。
先月、ジャズのセッションでこの曲をギター弾き語りで歌ったのでブログに書きました。
練習なしのぶっつけで、全員初対面の人達にバック演奏して頂きました。
編成は、ヴォーカルとガット・ギター(私)、フルート、ピアノ、ベース、ドラムです。
録音が途中からになりました。
「コルコバード」は、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロにある標高710mの丘の名前。
1931年にブラジル独立100周年を記念して、コルコバードの丘に巨大なキリスト像が
建てられました。高さ30メートル(台座を含めると38m)、横一文字に広げた両手の幅は28m。
昼間、太陽の光を浴びるその姿は、真っ白な十字架のようです。
日没にはライトアップされ、リオ・デ・ジャネイロの一番有名なシンボルになっています。
丘の頂上には展望台があり、そこからリオ・デ・ジャネイロの街を一望できます。美しい海岸線や
巨大な岩石がそびえたつ山々など息をのむような景観を見る事が出来ます。
若い頃に行った事がありますが、もう一度行ってみたいです。
では、Corcovado という曲について、
作詞・作曲は、アントニオ・カルロス(トム)・ジョビン。
後にジーン・リースとバディ・ケイにより英語の詩がつけられました。
英語歌詞では「Quiet nights of quiet stars」というタイトルです。
オリジナルには「窓の向こうにコルコヴァドの丘が見え、キリスト像が
美しく微笑みかけている」という歌詞がありますが、英語版の方には
その部分だけがなく、あとは大体同じ内容となっています。
この曲は、アストラッド・ジルベルトとジョアン・ジルベルトがトム・ジョビン、スタン・ゲッツと
1963年3月にジャズレーベルのヴァーブに録音したアルバム「GETZ/GILBERTO 」
で収録されており、それが一番有名です。
フランク・シナトラがジョビンと一緒に録音しているのも素晴らしいです。
(映像は、シナトラがジョビンのギターでボッサ曲をメドレーで歌っています)
シナトラは、レコードアルバムを制作するに際して、ボッサの歌い方、リズムの取り方などを
ジョビンからアドバイスを受けたそうです。
その他にも、多くのアーティストが録音している名曲ですね。
(歌詞の和訳)
光る星が満ちている静かな夜
私が弾くギターの柔らかな和音だけが
二人を静寂の中で優しく包む
言葉はかわさず、そっと夢をいだき
幸せを夢見て、静かに流れる小川のほとりを
音もなく二人で散歩する
そして、コルコバードの展望台から
雄大な山々そして海も見える
あぁ、なんて素晴らしいのだろう !
これこそ命が燃え尽きる最後のひらめき
あなたと二人きりで過ごしたい
それを望んでいた場所にちがいない
途方にくれ孤独にさいなまれ人生は辛く、
悲しいだけのものだと信じていた私が
生きていく意味を見つけることが出来た
愛するあなたとともに
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
※ギターで弾き語りする人のためのレッスン・ビデオ映像。(ソロ演奏ではありません)
オリジナルキーのコードで演奏しています。シナトラの映像でジョビンがギター弾いているのとほぼ
同じコードです。
コードも表記していますので弾き語りの練習にはいいと思います。