先週の金曜日に大阪市立美術館で開催されている「デトロイト美術館展」を観覧しました。
観覧前にあべのハルカスにある「大かまど飯 寅福」で、『米沢豚と牛蒡の柳川鍋仕立て定食』
(3種類のご飯と御惣菜がお替りでき、とても美味しかったです)を食べて2時間以上歩いて観覧
するための体力をつけました(笑)
「デトロイト美術館展」をよく調べたつもりだったのですが、一つ情報を見過ごした事がありました。
それは、何と8月31日までの火、水、木曜日(祝日除く)限定で、展示室内での撮影が可能でした。
うぅ~残念。ネットで後で調べたら、たくさんの人が展示されている絵画を撮影して、
ブログにアップしていました。
さて、それはともかく アメリカの「デトロイト美術館」が収集した素晴らしい絵画52点が
観れたのには感動しました。
モネ、ドガ、ルノワール、ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ、マティス、モディリアーニ、ピカソほか、
まさにヨーロッパ近代絵画の「顔」ともいうべき巨匠たちの名画が一挙に来日、中には日本では
初公開の絵画が15点もあり興奮しました。
「心が震える 奇跡のコレクションがやってくる 大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち」との
キャッチコピーでCMしていたので大いに期待していましたが、期待通りでした。
1885年に創立して以来、自動車業界の有力者らの資金援助を通じて、世界屈指のコレクションを
誇る美術館として成長したデトロイト美術館。ゴッホやマティスの作品をアメリカの公共美術館
として初めて購入したのもデトロイト美術館でした。
このデトロイト美術館は、2013年7月、デトロイト市の財政破綻を機に、市の財源確保を目的として
所蔵品売却の可能性が取りざたされました。しかし、国内外からの寄付と協力、そしてデトロイト市民の
声により、作品は1点も失われることなく市民の憩い・学びの場として存続しています。
さて、本題ですが、この展覧会は、次の4章にわけて名画が展示されていました。
【第1章 印象派】
クールベ、ピサロ、ドガ、モネ、ルノワール、デュラン、ジェルヴェクスの作品が計13点
ピエール・オーギュスト・ルノワール「白い服の道化師」
ピエール・オーギュスト・ルノワール「座る浴女」
カミーユ・ピサロ「小道」
クロード・モネ「グラジオラス」
カロリュス=デュラン「喜び楽しむ人々」
【第2章 ポスト印象派】
セザンヌ、ゴーギャン、ゴッホ、ルドン、ドニ、ヴァロットン、ボナールの作品が計11点
ポール・ゴーギャン「自画像」
フィンセント・ファン・ゴッホ「自画像」
フィンセント・ファン・ゴッホ「オワーズ川の岸部、オーヴェールにて」
【第3章 20世紀のドイツ絵画】
カンディンスキー、ノルデ、ベッカー、キルキナー、ペヒシュタイン、ヘッケル、ロットルフ、ベックマン、 ココシュカ、ディクスの作品が計12点
マックス・ベックマン「オリーブ色と茶色の自画像」
パウラ・モーダーゾーン=ベッカー「年老いた農婦」
エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナー「月下の冬景色」
【第4章 20世紀のフランス絵画】
マティス、ルオー、デュフィ、ピカソ、グリス、モディリアーニ、スーティンの作品が計16点
アンリ・マティス「窓」
アンリ・マティス「コーヒータイム」
アメデオ・モディリアーニ「帽子を被った若い男性」
アメデオ・モディリアーニ「女の肖像」
まず、これほど多くの有名画家が描いた名画を日本に居ながらにして鑑賞できる機会は、
多分、この先 私が生きている間には二度とないと思いました。
繊細な明るい色使いで綺麗な描写のルノワール、点描タッチのピサロ、カロリュス=デュランと
アンリ・ジェルヴェクスの写実的な絵画、ゴーギャンとゴッホの自画像、オットー・ディスクの
にらみつけているような自画像、6点も展示されていたピカソ、そして、一番見たかったア
メデオ・モディリアーニの「女の肖像」などなど・・・
大袈裟ですが、これらの絵画を観れて生きていてよかったと思った観覧でした。
下欄の動画は、この展覧会で出品されている絵画の画像を使って、私の率直な気持ちと重なる
「Smile」(私が歌って録音したものです)を BGM にして作成しました。
残念な事に、エーリッヒ・ヘッケルの「女性」、カール・シュミット=ロットルフの「雨雲、ガルダ湖」、
オスカー・ココシュカの「エルベ川、ドレスデン近郊」と「エルサレムの眺め」、オットー・ディスクの
「自画像」、ジョルジュ・ルオーの「道化」、そしてピカソの全6点が SNS をはじめとする不特定多数
への公開が禁じられていますとの案内により、これを守り動画にはアップしませんでした。