なんだかね、最近某芸能事務所の話題が連日のように報道されていますけど、なんだか日を追うごとに
「いじめ」の様相を呈してきていますね。
自身のことはさておいて、祭りだワッショイ!とばかりに「いじめ」に参戦する者たち。手のひら返しも恥じることなく、祭りに参加していく者たちの醜悪さ。
各人各様の「本性」というものが炙り出される。そんな時代に入っているのかもしれない。
テリュース・G・グランチェスターが、キャンディの悪口を言い募るイライザに向けて言ったセリフ。
「今の君の顔を鏡に映してごらん。とても醜い顔をしているから」
なんてね、そんなことを他人様に言える程、私は「綺麗」ではない。
しかし、それにしてもね。
ああいう人たちを見ていると、とても暗澹たる気持ちになる。
私はべつに、某事務所のことを擁護するつもりは、髪の毛一本ほどの気持ちもありません。ただ
【それはそれ
これはこれ】
by島本和彦『炎の転校生』より。
LINEは抑々、芸能界とズブズブの関係ではなかっただろうから、忖度などするつもりは初めからなかっただろう。とは言え、脅し電話にも毅然として屈せず、のんちゃんを起用した英断には頭が下がる。
このLINEの人や、『この世界の片隅に』の片渕須直監督。あるいは岩手県知事達増拓也氏など、のんちゃんを助けたい、起用したいと強く思い、実行してくれた方々がいて、そうした方々の手を借りながらも
のんちゃんは自分自身の力で、どん底から這い上がってきたんだ。
その澄んだ瞳を、いささかも曇らせることなく。
何故彼らは、のんちゃんを助けようと思ったか。それはおそらく
その透明な輝きを放つ瞳を
「美しい」と思ったから。
そう思った人たちはきっと、この国に
沢山沢山いたのだろう。
理屈じゃないんだよ。美しいものは
護りたいんだよ。
のんに改名して初のCM2本。この時と今と
その瞳の輝きにはいささかも変わりなく
透明な輝きを放つ。
これを「美しい」と言わずして
何と言う?
美しきものと醜悪なるもの。
それがはっきりと見え始める。そんな時代。