「カテドラルがミリオンです、1位です…」
と言いながらトーンダウンしていく。麻也の顔色を見たらしい
その須藤の様子を見て麻也はようやく話の内容が理解できた。
新曲の「カテドラル」がチャート1位になったこと、そしてバンドとしては初めての100万枚のセールスを達成したということ、そしてそれは麻也の曲ではなく諒の曲であるということ…それで須藤はいつぞやの麻也の悔しがりようを思い出し、喜びを爆発させたいのを抑えたのだろう。
麻也はいっそう自分が情けなくなり、気持ちが沈んでいくのを感じていた。
そこへ兄が心配でやってきた真樹が、
「どうしたの? 何かあったの?」
「…」
麻也も須藤も一瞬ためらった。すると、真樹は少し改まったように、
「2人を探しに来たのはさ、明日は新曲のチャートの発表日でしょ。
これから二次会的に少しだけ身内で飲まないかってことで。
明日になると外部の人も入っちゃうから、本当に身内でって」
2人共来るでしょ、兄貴もほんの少しでもいいから顔出してよ、と真樹は麻也の気を引き立てるように言ってくれた。
「俺達の可愛い子供の誕生を身内で祝おうよ」
須藤が珍しく言葉に詰まっているのを感じ、麻也は笑みを作って、
と言いながらトーンダウンしていく。麻也の顔色を見たらしい
その須藤の様子を見て麻也はようやく話の内容が理解できた。
新曲の「カテドラル」がチャート1位になったこと、そしてバンドとしては初めての100万枚のセールスを達成したということ、そしてそれは麻也の曲ではなく諒の曲であるということ…それで須藤はいつぞやの麻也の悔しがりようを思い出し、喜びを爆発させたいのを抑えたのだろう。
麻也はいっそう自分が情けなくなり、気持ちが沈んでいくのを感じていた。
そこへ兄が心配でやってきた真樹が、
「どうしたの? 何かあったの?」
「…」
麻也も須藤も一瞬ためらった。すると、真樹は少し改まったように、
「2人を探しに来たのはさ、明日は新曲のチャートの発表日でしょ。
これから二次会的に少しだけ身内で飲まないかってことで。
明日になると外部の人も入っちゃうから、本当に身内でって」
2人共来るでしょ、兄貴もほんの少しでもいいから顔出してよ、と真樹は麻也の気を引き立てるように言ってくれた。
「俺達の可愛い子供の誕生を身内で祝おうよ」
須藤が珍しく言葉に詰まっているのを感じ、麻也は笑みを作って、
「その子凄いんだって、ミリオンでチャート1位だって。」