ようやく諒が理解したところで、さらに鈴木が困ったことを言い出した。
「そういえば今度のミーティングで言われると思いますけど、最近業界で盗難が続いているそうですよ。」
「えっ、何それ?」
最初は大物バンドに密着していたライターのバッグが、大きなホールのライブの時に行方不明になり、搬入口近くのゴミ箱に捨てられていたのだという。
システム手帳と携帯は見つからず、財布は別のゴミ箱から出てきた…
「…」
諒に言葉はない。
すると鈴木はさらに怖いことを言う。
「他のバンドやタレントさんなんかも何件か同じような被害が…困ったことに、あの鈴音ちゃんのマネジャーの1人もそれに入ってるってことで…」
「何だろう、それ」
「あくまで噂ですけど若いチンピラのアルバイトみたいなんです。
パパラッチに売ったり夜も街の怖い人に売ったりしてるみたいです。それで困ってるのはそのシステム手帳の中に、諒さん達のスケジュールもホテルも詳しくかって書いてあったらしくって」
「えっ、なんで意味わかんない。あのコ、売り出し中のアイドルのくせに、俺たちの追っかけなの? 東京と横浜の楽屋で会ったんだから、もういいんじゃないの?」
「そのはずなんですけどね、あと須藤さんがぼやいていたのは、最近パパラッチの数が増えているみたいなのと、それに狙われているのが盗難に遭った人の担当しているアーティストばかりじゃなくて、その手帳に書かれていた親交のあるアーティストにもなので」
「そりゃうちも困るねえ…」
「そういえば今度のミーティングで言われると思いますけど、最近業界で盗難が続いているそうですよ。」
「えっ、何それ?」
最初は大物バンドに密着していたライターのバッグが、大きなホールのライブの時に行方不明になり、搬入口近くのゴミ箱に捨てられていたのだという。
システム手帳と携帯は見つからず、財布は別のゴミ箱から出てきた…
「…」
諒に言葉はない。
すると鈴木はさらに怖いことを言う。
「他のバンドやタレントさんなんかも何件か同じような被害が…困ったことに、あの鈴音ちゃんのマネジャーの1人もそれに入ってるってことで…」
「何だろう、それ」
「あくまで噂ですけど若いチンピラのアルバイトみたいなんです。
パパラッチに売ったり夜も街の怖い人に売ったりしてるみたいです。それで困ってるのはそのシステム手帳の中に、諒さん達のスケジュールもホテルも詳しくかって書いてあったらしくって」
「えっ、なんで意味わかんない。あのコ、売り出し中のアイドルのくせに、俺たちの追っかけなの? 東京と横浜の楽屋で会ったんだから、もういいんじゃないの?」
「そのはずなんですけどね、あと須藤さんがぼやいていたのは、最近パパラッチの数が増えているみたいなのと、それに狙われているのが盗難に遭った人の担当しているアーティストばかりじゃなくて、その手帳に書かれていた親交のあるアーティストにもなので」
「そりゃうちも困るねえ…」