リベラルくずれの繰り言

時事問題について日ごろ感じているモヤモヤを投稿していこうと思います.

コロナ「五輪株」、東京は発信源になるか単なる中継地か

2021-07-19 | 一般
世界でコロナ禍が終息せず、国内でも感染急拡大のさなかに東京オリンピックが開かれようとしている。
菅首相は「安全安心」の大会を開くと言っているが、のっけからウガンダ選手団で入国時にコロナ陽性者が出、あろうことか濃厚接触者をそのまま受け入れ自治体に送ってしまった事態も発覚した(過去ブログ)。
入国時の検査で陰性でも、「バブル」内に封じ込めて日本人と接触しない方式を取っているが、ホテルと会場の往復だけと規定されていても、近くのコンビニやレストランの個室には行けるので、ホテルに警備員を置いても無断外出の防止にはならない。日本到着後3日の隔離期間中ですら1日15分以内の外出が許されるといい、中国の記者は、隔離の実効性に疑問を呈している。(中国では国外から北京に入る場合は3週間の隔離を義務付けているそうだ。)(朝日新聞2021-7-18
さらに、とうとう選手村でも感染者がみつかった。IOCは国籍や人数などを公表していなかったのだが、南アフリカが自国の選手とスタッフだと公表した。(朝日新聞2021-7-19
危惧されていたとおり、「水際対策」でウイルスを止めることはできず、「バブル方式」も万全ではないことが明らかになった。
もちろん、コロナの危険は、来日者がウイルスを持ち込むだけでなく、日本で流行しているウイルスが来日者に感染する可能性もある。あるホテルでは、五輪関係者と一般客の動線を分けたはずなのに徹底されておらず、五輪関係者から苦情があったと読んだ。
ウイルスをうつす側、うつされる側どちらにせよ、五輪がウイルス拡大の中継点になるという可能性だけではない。新たな変異株「五輪株」を生む可能性だってある。もちろん変異株は五輪でなくても生じうるのだが、感染者が多ければそれだけ変異株が生じ、拡散する可能性も高くなる。五輪がその場にならないことを切に願う。


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