リベラルくずれの繰り言

時事問題について日ごろ感じているモヤモヤを投稿していこうと思います.

公文書書き換えは他にもあった

2018-03-31 | 政治
財務省の公文書改竄で,公文書の信頼性がゆらいでいる.

厚生労働省でも決裁文書が書き換えられた事例として2007年と2014年の2件があったことを政府が認めた(朝日新聞2018-3-31).だがこれはいずれも公表済みの事例で,もっとないとは言い切れない.政府の答弁書も「現時点で把握している限り」と予防線を張っている.

一方,共産党は防衛相が過去に情報開示請求に対して提出した文書の原本のコピーを入手したとして,欠落などの食い違いがあったことを指摘した(朝日新聞2018-3-31).だが防衛副大臣は,原本とされる文書は「対外的に明らかにしたものではないので真贋がわからない」として逃げた.「対外的に明らかにしたもの」が改竄(今回の件は欠落だったらしいが)されている可能性を指摘されているのに,調査しようともせず,「対外的に明らかにしたもの」以外は「わからない」というのはおかしいのではないか.改竄がありうるということは財務省と厚労省の事例で証明されてしまっている.国会の場で疑問が呈された以上,きちんと調べるのが筋ではないか.

それにしても,公表されている文書はどこまで信じられるのだろう.「正しくて当然」と思っていたことの検証に膨大な労力が費やされる現状がむなしい.

追記:
共産党が入手した文書に関し,防衛相は内容の一部が異なり用途が異なると思われる文書が2件新たに確認されたと発表し,情報公開請求に対して開示すべき文書だったとして謝罪したという(朝日新聞2018-4-3).さらに,これは改竄とは違うが,過去の国会答弁で存在しないとしてきたイラク派遣の際の自衛隊の日報が見つかったとして陳謝した(朝日新聞2018-4-3).


関連記事:
「財務省による森友文書書き換え疑惑の根拠は?」(2018-3-4)
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「公文書改竄:首相は関与していないならなぜあれほど調査に後ろ向きだったのか?」(2018-3-15)

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