リベラルくずれの繰り言

時事問題について日ごろ感じているモヤモヤを投稿していこうと思います.

「コロナ鎖国」緩和はいいが、感染対策は怠るな

2022-02-19 | 一般
岸田首相が経済界などからの要望に押し切られて、新型コロナウイルス拡大防止のための水際対策を緩和することにした(朝日新聞2022-2-18)。外国人労働者なしでは回らない現場のみならず、外国人技術者が入国できなくて輸入した機械が使えないなど、あちこちに弊害が出ていたからやむを得ない。私自身、せっかく日本に来たいと思ってくれている留学生がいるのに、足止めされて日本の印象が悪くなっていると聞いて、なんとかしてほしいと書いたばかりだ(過去ブログ)。
だが世論調査では厳しい入国制限が受け入れられており、首相が「経済界には『緩和』と受け取ってほしいが、一般には『厳しい措置を続ける』と思ってほしい」と漏らしたという。どう考えればいいのだろう。
他国と比べても、これまでのやり方は厳しすぎ、「ある程度緩和しないと、世界から取り残される」という識者の指摘が妥当と思われる。経済界では、海外でオミクロン株が広がり始めた初期段階で入国制限を強めたことは妥当だったが、国内でオミクロン株への置き換えが進んだ状況では意味がないと批判が広まっていたという。言われてみればたしかにその通りだ。

そんなわけで「コロナ鎖国」の緩和は妥当なのだが、入国時の検査をきちっとやる必要があることには変わりない。入国後3日目に検査を受けて陰性なら待機を解除するという運用になるようだが、識者は、潜伏期間が短いオミクロン株では妥当とみているという。一方、感染が落ち着いている国・地域からの入国では、待機なしとなったらしいが、対象国の選定をどうするかが問題だ。解禁一辺倒にならないよう、慎重に進めてほしい。
そして私が気にしていた留学生の問題。「留学生の獲得を各国が競う」状況にあって、入国解禁はよかったと思うが、大学の状況はどうなっているのか。入国したはいいが、キャンパスにははいれなかったなどということのないよう、現場の受け入れ態勢にも気を配ってほしい。

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