中国が途上国に高利の融資をして返済できなくなったら利権を奪うという世界制覇のやり口を何度か書いた.
スリランカでは親中派の政権が中国の融資で大規模な港を造ったが,利益が出ないため,2015年の政権交代後に追加の開発計画の凍結を決めた.すると中国側は損害賠償を要求してきて,返済免除と引き換えに港の管理権を99年にわたって奪った.だが,これを機に中国に対する歓迎ムードの潮目が変わったという(朝日新聞2018-9-25).
今年5月にはマレーシアで,この9月にはモルディブで親中政権が倒れたそうだ.
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「中国がアフリカとの関係強化を続けている」
「中国がヨーロッパをも牛耳る日」
「援助の名目で高金利の融資をする「中国式援助」はかつての日本の援助とどう違う?」
追記:「債務のわな」のつけで港の運営権を中国企業に譲渡せざるを得なくなったスリランカのマヒンダ大統領は2015年の大統領選で敗北したが、2019年には元大統領の弟が当選した。結局、中国マネー頼みをやめられないということらしい。象徴的なのがある学校の話。閉校した日本の学校から机や椅子が寄付されたのだが、書類上の不備で留め置かれているのを中国人の港管理者が見ると、「どうしてこんなに古いものをほしがるのか」とすぐに現地を視察し、新校舎を作り、備品も寄付した。中古品の有効利用が役立つならという日本の寄付が悪かったとは思わないのだが、カネに物をいわせてじゃんじゃんサービスする中国にはかなわない。(朝日新聞2020-3-21夕刊)
スリランカでは親中派の政権が中国の融資で大規模な港を造ったが,利益が出ないため,2015年の政権交代後に追加の開発計画の凍結を決めた.すると中国側は損害賠償を要求してきて,返済免除と引き換えに港の管理権を99年にわたって奪った.だが,これを機に中国に対する歓迎ムードの潮目が変わったという(朝日新聞2018-9-25).
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