各紙の情勢調査で自民党が単独過半数を大きく上回りそうな勢いだという(以下,朝日新聞10月12日朝刊のデータを中心に使う).
まず,安倍内閣を「評価する」「評価しない」が43%,41%と見事に割れている.私などは国民の声に耳を傾けず,危険な法案を次々に強行採決する安倍内閣の手法は危険この上ないと考えているのだが,やはり世間では「アベノミクス」で日銀が国債や株をじゃんじゃん買って景気を下支えしているこ . . . 本文を読む
待機児童ゼロのために必要なもの.結局は「先立つもの」なのだが,もう少し具体的に考えてみたい.
待機児童を減らすために保育園増設の動きがよく報じられる.需要の多い都市部では用地の取得も大変だが,用地を確保できてせっかく新設が決まっても近隣住民が反対して頓挫することもあるという.だが,これについては住民への丁寧な説明で解決した事例があるらしいので,関係者の地道な努力に期待したい.
だが用地を取得して一 . . . 本文を読む
朝刊で著述家の湯山玲子氏が「「反安倍」や「脱原発」でも希望の党という保守系の新しい選択肢が出てきた」と述べていておやっと思った.私は希望の党が反安倍と言いつつ自民党との連携を目指すのは矛盾していると思っていた(10月5日;厳密には「自民党との連携を目指す」とまでは言っていないが,そうとしか思えない).だが言われてみれば「横暴をきわめた安倍首相さえいなくなったら自民党政権が続いて何も変わらないのがい . . . 本文を読む
めずらしく政治記事(朝日新聞10月8日)で笑ってしまった.自民党が歴史的惨敗を喫した7月の都議選前日に秋葉原で行なった演説で「辞めろ」コールが起こったことが「秋葉原のトラウマ」になった安倍首相は,衆院選に向けた遊説日程を非公表にしている.それに対抗してネット上では「#国難来たる」(首相が「国難突破解散」と称したことを揶揄したもの),「#Aアラート」(北朝鮮からのミサイルに対する警報「Jアラート」を . . . 本文を読む
論理的な言い方ではないが,日本人には改憲はそぐわないと思う.
かねてから改憲が悲願の安倍首相が,選挙を前にした今,憲法に自衛隊を明記する改憲を明言している.北朝鮮情勢が緊迫するなか,安倍首相は解散・総選挙に向けて「国難」を掲げ,その一方,「リベラル」勢の「9条守れ」のスローガンは空虚に響く.少し前,たまたまつけたテレビでタレント(?)が護憲派(?)に「お前は憲法守って死ね」と毒づいているのを見てし . . . 本文を読む
12年前に製作された架空の「希望の党」政権での社会をブラックジョークとして描いた動画が,同名の「希望の党」(小池新党)の発足を機に話題になったが,削除されたことが10月7日の夕刊で紹介されていた.
動画は総務省と公益財団法人「明るい選挙推進協会」が2005年に製作したオムニバス映画「It's your CHOICE!」の1編で,監督は平成「ガメラ」シリーズなどで知られる金子修介氏.架空の党「希望の . . . 本文を読む
議会の解散は首相の専権事項.議会が首相を選出し,不信任決議をすることもできる一方,首相は議会の解散で対抗できる――漫然とそれが行政と立法のバランスなのだと思っていたが,最近,その是非について議論があるそうだ.9月27日の朝日新聞朝刊でも記事があった.日本がモデルとしてきた英国では数年前に解散権を制限する法改正ができた.解散が迫っている時点ではどうしても安倍首相の好き勝手にやられてはたまらないという . . . 本文を読む
小池百合子・希望の党代表の「排除の論理」をきっかけに新聞紙上で「リベラル」の字を見ることが多くなったように思う.このブログも「リベラル」を冠しているが,今の世の中,リベラルか保守かで割り切れるものではないのはもちろんだ.
10月1日のブログの追記で紹介した談話は,「憲法を軽んじ,大国主義に傾く安倍政権」に挑み「言論の自由を守りリベラルな意見にも耳を傾ける」ことを期待していて,私が思う「リベラル」に . . . 本文を読む
小池新党=希望の党は「反安倍」だと言われる.夕刊でも民進党の前原代表と「安倍政権を倒す」ことで一致したとされている.だがそのわりには民進候補の選別基準とした「改憲」「安保法制」など,目指すところは安倍政権と変わりがないように見えることを連日指摘してきた(10月4日のブログなど).自民党側からはすでに連携を期待する声も上がっている(10月3日のブログ).だが今日の朝刊によれば,小池氏は安倍首相との連 . . . 本文を読む
小池新党=希望の党が「改憲」「安保法制への賛同」を条件として民進党からの合流希望者の選別を行うことに対して「踏み絵」だとか「排除の論理」だとして批判の声が上がっている.だが政党として基本理念を共有できる人を集めるのは当然のことで,その点での批判は失当だ.民進党・前原代表が一方的に自党の候補者公認を取り下げて合流を表明するに当たって全員の合流の「口約束」を取り付けていたかのような報道があるが(9月2 . . . 本文を読む
民進党の枝野氏が「立憲民主党」を設立して,前原代表が放棄した野党共闘路線を受け継ぐ方向だという.
朝日新聞朝刊では来る総選挙では「自民・公明」「民進合流組を含む希望の党・維新」「立憲民主党や共産などの野党共闘勢力」の三つどもえの構図となることがほぼ固まったと書かれているがこれは違う.たしかに3陣営の候補が争う選挙区もあるのかもしれないが,日本の針路として考えたとき,「自民」と「希望」に差はない.希 . . . 本文を読む
去る8月,築地市場の移転問題で記録がないことを記者に問われた小池都知事は「AI(人工知能)、つまり私が決めた」とけむに巻いたそうだ(Yahoo!ニュース,朝日新聞10月2日).これについてネット上で意味不明などの声が上がっているという.だが実はこの発言はAIの特性を的確に理解したものともいえる.
昨年,グーグル翻訳がAIを採用して飛躍的に精度が高まったと評判になった.AI翻訳についてはいろいろな解 . . . 本文を読む
希望の党代表の小池氏は,民進党からの合流希望者を憲法観や安保法制への賛同を条件として選別する意向を繰り返し明言しており,安倍政権の右寄り路線を修正するものでないことは明らかだ.
だが恥ずかしながら,私はなんとなく小池氏を改革派のように思い込んでいた.たしかに豊洲市場移転問題で石原都政の暗部を暴き出したのはよかったが,その後特に説明もなく宙ぶらりんになっているように思う.7月の都議選で安倍政権に痛打 . . . 本文を読む