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カズオ・イシグロ 「クララとお日さま」 ケルト神話の太陽神ベルヌスが正体か?

2021-05-13 16:59:05 | 本の書評など
  前作「忘れられた巨人」はケルト神話を取り入れた「ファンタジー」ジャンルへの初挑戦でした。

  「クララとお日さま」も、どうやらケルト神話を取り入れ、太陽神ベルヌスのイメージと、近い未来の「人間への何かしらの知能改良施術」、「知性と人間との共生能力に優れたアンドロイド」、「太陽光利用の永久機関」、「太陽神のファンタジーな力」などを物語に仕上げたもののようです。
  「アンドロイド」は、それでも機械なので、旧式になると一緒に過ごした人たちに捨てられますが、「永久機関」で動いているのでゴミ捨て場でじっとして意識(?)を持ち続ける悲劇的な末路をたどることになります。
 この辺りが人間への警告のようです。

  ケルト神話におけるベレヌス (Belenus) は、光・火・「治癒」をつかさどる太陽神。その名は「輝くもの」の意。妻はベリサマで、湖・川・炎や工芸品をつかさどる神。

以下は、
サイト:識(し)るケルト から引用
  ケルトは古代より口承で独自の自然信仰や神話を語り継いできました。それが文字となって書き残されるのは中世に入ってからですが、キリスト教以前の、ギリシア神話とも異なる神話はその後のヨーロッパの様々な逸話に多大な影響を与え続けています。
  その幻想的でロマン溢れる世界観は、特にファンタジーの分野で途切れることなく創作者のインスピレーションを掻き立て続けており、有名な「アーサー王物語」をはじめ、現代になってからもJ・R・R・トールキンの「指輪物語」、J・K・ローリングの「ハリー・ポッター」、さらには日本のゲーム作品「ファイナル・ファンタジー」や「ドラゴン・クエスト」シリーズから近年の「Fate/Grand Order」(以下FGO)に至るまで様々なジャンルの作品に取り入れられ、今も人々のイマジネーションの源泉となっています。新書、1995年。ISBN 4-12-101254-2。


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