ムカデとことこ

 ひとが幸福になること・意識の成りたち・物理と心理を繋ぐ道
       ・・そんなこと探りたい

それでも生きている

2015-03-12 11:25:04 | 日々の暮らし・思い出
一昨日昨日で、割と近くの友人夫婦が来てくれた。

彼らにもうじき孫(初孫)が生まれるんだよね~と、

その前日の晩に夫と話していた。

初孫の誕生を待って待って待っていた二人だ。


ねぇ、孫もう生まれた?と聞くと・・・

それがねぇ・・・という返事。

まさかと思った。

陣痛が始まって入院してから胎児の心音が聞こえなくなったという。

お腹のなかで死んでしまった男の子を息子のお嫁さんは産んだという。

男の子は3390グラムあったという。

髪はふさふさと真っ黒だったという。

息子が産まれた時とそっくりの顔をしていたという。

名前まで決まっていたという。

担当の医師は交通事故に遭ったようなものです・・・と言ったという。


亡くなってまだ一週間も経っていない。

二日間泣いたと旦那の方が言っていた。

そうだよね・・・。

40才近くなってた息子が結婚してから、3年経ってやっと赤ちゃんが宿ったんだったもの。


代われるものなら代わってやりたかった、と旦那が言った。

どんなに大きな悲しみがあっても、

死にたいと思っても、

もういやだと思っても、

それでも人は死ねない。生きている。


綾小路きみまろのトークで、「死にたい時もある・・・

けど、心臓は勝手に動いてんのっ、止められないのっ。」というのがある。

死にたいと思っても心臓は勝手に動いている。

反対にもっと生きたいと思っても、心臓は勝手に止まるんだろう。その時は。

心臓は思うようにはならない。

心臓は止まってと言っても、動いてと懇願してもそうならない。

勝手な事言わないでよ、って心臓は思ってるかもしれない。

けれど、心配や不安や恐怖というような感情になると心拍数が上がったりするし、

喜びでも胸は高鳴る。


そんなふうに自分の心を映すけれども、

その瞬間の自分の顕在的な意志や考えの通りなんかにはならない。

心臓や身体は他者と同じだなぁ。

他者に自分の感情は映るというか、作用するけれど、

自分の考え通りなんかになりっこない。


それでも人は生きてるうちは生きることしか出来ないんだ。

やれやれ・・・と、スヌーピーのチャーリーブラウンみたいに思うか、

面白いと思うか、やるぞ!と思うか、

やだやだと思うか、

その時によっていろいろでも、それはそれでいいんだろうな・・・・と思った。

コメント
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