とても面白かった!
著者は元朝日新聞社社員で週刊朝日などの論説委員なんかもしてた人らしい。
アフロのイナガキさん、というので有名らしい。知らなかった。
まぁ、知らないことばっかりだから、わざわざ言うことでもないか。
イナガキさんは福島原発事故が起こったことで自分自身にすごいショックを感じた。
事故前の原発反対運動などに対しても、記事になることには頑張るけれども、
原発の抱える矛盾について何一つ調べようともしてなかった自分が
この事故の責任者は誰だ!などと追及する資格はないし、
便利で快適な生活は原発の危険を引き受けている人たちに
どっぷり頼り切っていたものだった・・・そういう自分だった・・・
反原発を言うならそういう自らの暮らしを根っこから問い直したい・・・
そこから始まった。何をやれるか・・
思いついたのが「個人的脱原発計画」。
で、節電節電・・思いつくことをどんどんするがほとんど結果が出ないことばかり。
けれど、めげずに、どんどん考え、どんどんやることを探し、
結果的にどんどん身軽になってしまう・・・
・・・こういった展開がちっとも重くなく軽く面白く表現されていて、
一気に読んでしまった。
こんなふうに一気読みした本はずいぶん久し振りだ。
それが嬉しかったよ。
「ブッダ」や「悟り」なんて言葉もか~るく面白い感じで出て来たり、
今のこの世、日本という国のおかしさがすごくわかりやすく書かれているんだ。
最後の方に、こんな文章がある。
・・・元々の小さな自分に戻ったら、意外と楽しいどころか、
楽で安心。心に風が吹くような・・
元々十分すぎるほど持っていたとわかった・・・
この本の展開のこと、読んだことのない人には書かない方が読む楽しみがあると思って、
この位しか書かないことにするね。
十分過ぎるほどの何を持っていたのか・・ことなんかも興味ある人は是非読んでね。
こんなこと言っている自分はどうなんだ・・・
というのはある。