20年前なら、高速道路の渋滞は、長くてもせいぜい20から30キロくらいだったが、最近は、正月、GW、お盆休みと、大型連休の度に50キロ台の自然渋滞が発生するようになった。それでも、全く進まないというわけではないから、我慢すれば良いのだろうけど、わざわざ混んでる時に出掛けることもなかろうと、もう随分と前から大型連休の遠出は避けている。
一方、芦ノ湖の水温はGWを過ぎると一気に上昇するので、フライフィッシングのシーズンは、実質GW前の今週からGW終盤までとなり、今回が最後の釣行になると思われた。
湖に到着すると、適度な南風が吹いていて、湖面が波立っている。なかなか良い雰囲気ではあったが、魚の気配はほとんどなく、湖面は静まり返っているように見えた。すぐにボートを出し、手始めに早川水門までハーリングで流してみるが、これにはまったく反応が無かった。早川水門でアンカーを下ろし、ルースニングを置き竿にしながらシンキングラインで引っ張ってみる。しばらくして、ゴンと一度当たったがフッキングせず、そこから何も無い状態が続く。9時頃になると風が止み、ユスリカが大量にハッチを始める。そして、またしてもゴンと当たっただけで乗らず、何度か同じ状態が続いたが、結局一度もフッキング出来なかった。アタリはラインヘッドが半分まで来たところで、ちょうどフライが水面へ上昇し始めたときに喰ってくるようだ。
仕方がないので、場所をボート屋の桟橋近くに移して再開。ところが、どうも様子がおかしい。というのも、今日の風は南から南西で、湖尻湾一帯は風下になるのだが、早川水門周辺は水がクリアだったのに対し、桃源台付近は枯葉や木の枝など、たくさんのゴミが水中に漂っていたのだ。恐らく、前日に降った雨と風で、湖にゴミが流入してしまったのだろう。このような状況だと、魚はフライとゴミの区別がつかないのではないだろうか?そう思いながら、ここでもルースニングを置き竿にして引っ張ってみるが、ルースニングの方に一度アタリがあっただけで、引っ張りには反応が無かった。
そして、それは突然やってきた。11時半を回った頃、インジケーターがスーッと水の中に吸い込まれ、合わせを入れると、ついに魚が乗ったのだ。ズッシリとした感触からなかなかの良型と思ったが、何故か急にテンションが緩み軽くなってしまう。慌ててラインを巻き取っていると、ラインの先端がボートの下を通って沖に向かって行くのが見えた。どうやら岸側で掛けた魚が、方向転換して沖へ向かっているらしい。再びテンションが戻ると、今度はものすごい力でロッドがのされ、スプールが逆転して一気にバッキングまで出てしまった。魚はバッキングを15ヤード程引き出して一旦止まったが、やっとの事でラインを巻き戻しても、再び同じ位置まで戻されてしまう。しばらく一進一退を繰り返していると、見るに見かねたボート屋の人が、エンジンボートで駆けつけてくれた。しかしその時すでに魚が水面に姿を現し、ランディングの準備も出来ていたため、もう大丈夫だろうとたかをくくっていたのだった。そして、またしてもものすごい力で湖の底へ向かって走るので、ついにロッドの2/3ほどが水中に絞り込まれ、ただその引きに耐えるしかなす術が無かった。その状態を何度か繰り返し、そろそろバテてくれるかなと思っていた矢先、突然ロッドがフッと軽くなった。ラインブレイクである。やはり、野生化した60オーバーのレインボートラウトのパワーはもの凄かった。
とりあえず、船上で昼食を済ませて再開するも、引っ張りで一度ゴンと当たっただけ。そのうちに睡魔が襲ってきて、船の上でごろんと横になっていると、同行者が大声で「キタ、キタ!デカイよ〜!」と叫んでいるのが聞こえてくる。見るとロッドが弧を描き、ものすごい勢いでラインが引き出されていた。そして、こっちは無事ランディングに成功。ヒレの丸い放流魚ではあったが、52センチの立派なニジマスだった。
その後、夕方4時半まで粘ってみたものの、ルースニングの置き竿が引っ張られるほどの良いアタリをすっぽ抜けてしまい、シーズン最後の芦ノ湖はボウズ、撃沈で締めくくることになってしまった。
この日(2023年4月27日)の釣果、60オーバーのバラシ1回。
今回の敗因は、まず、この芦ノ湖で6Xのティペットを使ってしまったこと。それから、舳先でやりとりして潜られたこと。そして、素直に助け舟に乗らなかったこと。かな。
湖尻湾の中でもひときわ魚影の濃い早川水門周辺だが、この日はかなり渋かった。
コンディションの良い60オーバーのヒレピンレインボーはとてつもないパワーだった。ほぼ手中に収めたと思いきや、何とこの写真を撮影した直後に痛恨のラインブレイク!6Xのティペットをグラスロッドのしなやかさで何とか凌いでいたが、舳先でやりとりしていたため、恐らく、ラインがアンカーロープを跨いでしまったのだろう。
桃源台前で同行者に52センチがヒット!(ルースニング)
タックルデータ
ロッド Maxcatch Ultra Glass 8.5ft. 6wt.
リール Maxcatch AVID PRO 5Seven
ライン SF WF6F
リーダー バリバス ST 9ft. 5X
ティペット フジノ プロフェッショナルフロロカーボンティペット 6X
フライ BHスピードファイバーマラブー#12 オリーブ
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一方、芦ノ湖の水温はGWを過ぎると一気に上昇するので、フライフィッシングのシーズンは、実質GW前の今週からGW終盤までとなり、今回が最後の釣行になると思われた。
湖に到着すると、適度な南風が吹いていて、湖面が波立っている。なかなか良い雰囲気ではあったが、魚の気配はほとんどなく、湖面は静まり返っているように見えた。すぐにボートを出し、手始めに早川水門までハーリングで流してみるが、これにはまったく反応が無かった。早川水門でアンカーを下ろし、ルースニングを置き竿にしながらシンキングラインで引っ張ってみる。しばらくして、ゴンと一度当たったがフッキングせず、そこから何も無い状態が続く。9時頃になると風が止み、ユスリカが大量にハッチを始める。そして、またしてもゴンと当たっただけで乗らず、何度か同じ状態が続いたが、結局一度もフッキング出来なかった。アタリはラインヘッドが半分まで来たところで、ちょうどフライが水面へ上昇し始めたときに喰ってくるようだ。
仕方がないので、場所をボート屋の桟橋近くに移して再開。ところが、どうも様子がおかしい。というのも、今日の風は南から南西で、湖尻湾一帯は風下になるのだが、早川水門周辺は水がクリアだったのに対し、桃源台付近は枯葉や木の枝など、たくさんのゴミが水中に漂っていたのだ。恐らく、前日に降った雨と風で、湖にゴミが流入してしまったのだろう。このような状況だと、魚はフライとゴミの区別がつかないのではないだろうか?そう思いながら、ここでもルースニングを置き竿にして引っ張ってみるが、ルースニングの方に一度アタリがあっただけで、引っ張りには反応が無かった。
そして、それは突然やってきた。11時半を回った頃、インジケーターがスーッと水の中に吸い込まれ、合わせを入れると、ついに魚が乗ったのだ。ズッシリとした感触からなかなかの良型と思ったが、何故か急にテンションが緩み軽くなってしまう。慌ててラインを巻き取っていると、ラインの先端がボートの下を通って沖に向かって行くのが見えた。どうやら岸側で掛けた魚が、方向転換して沖へ向かっているらしい。再びテンションが戻ると、今度はものすごい力でロッドがのされ、スプールが逆転して一気にバッキングまで出てしまった。魚はバッキングを15ヤード程引き出して一旦止まったが、やっとの事でラインを巻き戻しても、再び同じ位置まで戻されてしまう。しばらく一進一退を繰り返していると、見るに見かねたボート屋の人が、エンジンボートで駆けつけてくれた。しかしその時すでに魚が水面に姿を現し、ランディングの準備も出来ていたため、もう大丈夫だろうとたかをくくっていたのだった。そして、またしてもものすごい力で湖の底へ向かって走るので、ついにロッドの2/3ほどが水中に絞り込まれ、ただその引きに耐えるしかなす術が無かった。その状態を何度か繰り返し、そろそろバテてくれるかなと思っていた矢先、突然ロッドがフッと軽くなった。ラインブレイクである。やはり、野生化した60オーバーのレインボートラウトのパワーはもの凄かった。
とりあえず、船上で昼食を済ませて再開するも、引っ張りで一度ゴンと当たっただけ。そのうちに睡魔が襲ってきて、船の上でごろんと横になっていると、同行者が大声で「キタ、キタ!デカイよ〜!」と叫んでいるのが聞こえてくる。見るとロッドが弧を描き、ものすごい勢いでラインが引き出されていた。そして、こっちは無事ランディングに成功。ヒレの丸い放流魚ではあったが、52センチの立派なニジマスだった。
その後、夕方4時半まで粘ってみたものの、ルースニングの置き竿が引っ張られるほどの良いアタリをすっぽ抜けてしまい、シーズン最後の芦ノ湖はボウズ、撃沈で締めくくることになってしまった。
この日(2023年4月27日)の釣果、60オーバーのバラシ1回。
今回の敗因は、まず、この芦ノ湖で6Xのティペットを使ってしまったこと。それから、舳先でやりとりして潜られたこと。そして、素直に助け舟に乗らなかったこと。かな。
湖尻湾の中でもひときわ魚影の濃い早川水門周辺だが、この日はかなり渋かった。
コンディションの良い60オーバーのヒレピンレインボーはとてつもないパワーだった。ほぼ手中に収めたと思いきや、何とこの写真を撮影した直後に痛恨のラインブレイク!6Xのティペットをグラスロッドのしなやかさで何とか凌いでいたが、舳先でやりとりしていたため、恐らく、ラインがアンカーロープを跨いでしまったのだろう。
桃源台前で同行者に52センチがヒット!(ルースニング)
タックルデータ
ロッド Maxcatch Ultra Glass 8.5ft. 6wt.
リール Maxcatch AVID PRO 5Seven
ライン SF WF6F
リーダー バリバス ST 9ft. 5X
ティペット フジノ プロフェッショナルフロロカーボンティペット 6X
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