勝手にお喋りーSanctuaryー

マニアックな趣味のお喋りを勝手につらつらと語っていますー聖域と言うより、隠れ家ー

「品川家のしあわせ」

2006-04-04 | TVや舞台やスポーツのお喋り
マダム路子さんの著書を、かなり遅めではあるが読ませていただいた。
著者はご存知の方も多いと思うが、品川庄司の品川さんのお母様だ。
帯にはこんなことが書かれている。

「ボクは母に『人に笑われないようにしなさい』と厳しく言われて育ちました」
ー末っ子品川祐ー
品川さんは長じて、人に笑われることが命の仕事に就いた。

本書はマダム路子さんの半生の自伝だ。
幼い頃に戦火を浴び、今の人生観の基になる教訓を得たこと。
品川家の両親や兄弟について。
ライフワークとなる「魅力学」と出合ったいきさつ。
山野愛子さんの次男に嫁いでからのこと。
2男2女を生んだ後の離婚について。
まさに波乱万丈の人生が語られている。

特に戦争中(第二次世界大戦・1941~45)の疎開先でのエピソードは迫真だ。
母親と兄弟と著者とで、戦火をかいくぐり、死の危険と隣り合わせの脱出を試みる。
幼い頃にこんな経験をすると、そりゃ人間強くなる。

著者が離婚した時、品川さんはまだ2歳だった。
後にそのお父さんと再会した時、「初めまして」と言われた。
そんな話を聞いたことがある。

その後著者は人生の相方にめぐり合い、一緒に暮らすことになる。
品川さんにとっての「二人目のお父さん」だ。
だが品川さんの口から、この頃の話はほとんど聞いたことがない。
幾つかエピソードは聞いたのだが、全体像ははっきりしなかった。
多分マダム路子とその方が別れてしまったので、今は関係のないその方に迷惑をかけたくないからだと考えていた。

この本を読んで、ああそうだったのか、と思った。

本の終わりごろには、品川さんの兄弟についてもかなり触れられている。
お兄様はもちろん、二人のお姉様も職を持って自立していらっしゃる。
お兄様の奥様も仕事を持っていらっしゃる。
品川さんが代々木でカフェを経営する自立した女性である奥様と結婚されたのは、品川家にとっては必然なんだと思った。
(ちなみに奥様もブログを持っていらして、‘旦那’と呼ぶ品川さんのエピソードを書かれているが、迷惑がかかるかもしれないのでリンクは遠慮した)

子育てに悩んでいる方、女性の生き方を模索してる方、そしてもちろん品川さんを応援してる方は、必読の一冊だ。
Comments (6)
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