勝手にお喋りーSanctuaryー

マニアックな趣味のお喋りを勝手につらつらと語っていますー聖域と言うより、隠れ家ー

ヒット作はなかったけれど(1)

2006-04-08 | 映画のお喋り
半額レンタル週間で、2週間に15作のDVDを見た。
今回は見たかった映画がなかったので、とりあえずの13作と、好きな映画2作を借りてきた。
好きな映画はちょっと置いておいて、まずその他の作品を。

《ライディング・ザ・ブレット》
製作総指揮、そして原作はスティーヴン・キング。
彼の原作映画は失敗作も多いのだが、好きな作家の一人なのでつい見たくなる。
舞台はもちろん東海岸最北端のメイン州。
主演のジョナサン・ジャクソンがなかなかの美形だ。

ただしキング特有のホラー色は余りない。
母親が倒れて入院中という知らせを聞き、主人公のアランは病院のある街までヒッチハイクすることに。
止まってくれた車のオーナーは、みな奇妙な人ばかり。
母と自分の死の影に怯えながら、アランの旅は続く。

幻想的なホラーの雰囲気をかもしだしながら、実はこの映画、アランの成長過程を一晩で描いてしまうロード・ムービーだ。
幼い頃に怯えてしまって乗ることの出来なかったジェットコースター「ザ・ブレット」
アランにとってブレットは死の象徴で、その恐怖から逃れられた時、彼は初めて自分の人生の意義を見出す。
ホラーっぽい青春映画は、見る人によって感想も異なるだろう。

《ボクらのママに近づくな》
《おまけつき新婚生活》
二つ並べたのは、似たような映画だから。
「ボクら・・」は母親の再婚を邪魔したい子供たちから、徹底的にイジめられる男の話。
「おまけ・・」は新婚の二人が買った家の間借り人のおばあさんが、二人を追い出すためにイジめ尽くす話。
この手の映画を見るのに、子供やおばあさんに腹を立ててしまったらおしましだ。

「ボクら・・」の主演はアイス・キューブ。
イジめるのは子供で、その動機も父親に戻ってきて欲しいから、他の男を母親に近づけさせたくないと言う可愛らしいもの。
ましてアイス・キューブはいかつい強面の男なんだから、イジめがいもある。
多分予想はつくと思うが、いつしか子供たちは邪魔な男に懐いて・・・のハッピーエンド。

そこへ行くと「おまけ・・」の方はいささか厄介だ。
作家として処女作を出版し、編集者である可愛い奥さんナンシー(ドリュー・バリモア)と結婚したアレックス(ベン・スティラー)の次の目標は一戸建ての我が家。
やっと気に入った家を見つけたのだが、一つ問題点があった。
家の作りが二世帯住宅で、2階におばあさんが住み着いているのだ。
でも年だし、おとなしそうだし、と踏んで購入を決意。
だがこのおばあさんの正体は…。

アレックスとナンシーの新婚生活は、あっという間に壊滅状態に追い込まれる。
ナンシーは仕事中におばあさんの電話に邪魔され、ミスをしてあっさりクビ。
アレックスは自作の執筆を邪魔され、締め切りギリギリに余所で書き上げた原稿を、おばあさんのせいでなくしてしまう。
(ここはなあ。私は自分の原稿を書き上げたと同時に、外部にバックアップ保存する。この基本的な用心を忘れたアレックスが悪い!)
身も心も疲れ果てたアレックスとナンシーは、ついにおばあさん殺害計画へと走る。

もちろん人のいい二人におばあさんを殺すことは不可能で、全面敗北の終結を迎えるのだが。
オチに関しては、最初から怪しかったし、妙な警官が登場した時点で確定となる。
でも3人の役者が適材適所で、その分かなり楽しめた。
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