去年11月から12月にかけて、3回福島県に取材に行きました。
その原稿を現在まとめているところなのですが、これがまた大量にあってなかなか上手くまとまらない…。
そこで、小出し先出し作戦ということで、少しずつこちらにアップしちゃいます。
福島の現状は、何千字という制限には収まらないもの。(しかも、より広く、少しでも多くの人に知ってもらいたいことばかり!)
ちなみにこういう別出しができちゃうのは、多分、(よくも悪くも)フリーランスの特権です。
とはいえ…、まずは手っ取り早く、取材直後にアップしたfacebook記事より転載しますね。^^;
(https://www.facebook.com/kanakijan)
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ふくしまキッズ☆ http://fukushima-kids.org/
about :
福島県内在住のこどもたちを全国複数地域が受け入れ、保養や自然体験、生活体験などを提供する活動。
冬キャンプは、北海道2カ所・福島南部・横浜・静岡・愛媛の計6カ所です。
特徴(他団体との違い)は以下。
・2011年当時から参加費を設定し、足りない分を支援金等でカバー。放射線からこどもたちを守るために、保護者と支援者(第三者)が一緒に取り組む活動であることを強調している。参加費は県外一律3万円。
・多団体で実行委員会を結成。受け入れ地の協力者も、団体から公民館、学生まで多岐にわたる。こどもたちは、「たくさん世話になる」ことで「感謝のきもち」が生まれるという。そのことは、帰った後のこどもたちに変化が顕著に現れると保護者さんの談。
・こどもだけで参加し、掃除、洗濯、調理などの生活を通して自立心を育むことも大きな目的。将来の福島を担っていける人材づくりを目指す。
・参加者は北から南まで全国の受け入れ先を選べる。(毎回同じところを選ぶことも可。人気の場所は選考あり)
・こどものメッセージを参加者全員が書き、受け入れ先に手渡す。そのことが福島の現状やこどもたちの現状を広く伝え、支援の輪を広げるもとに。
・応募人数が想定オーバーしても断らず、各受け入れ体制を必至で調整する。
・支援金の収支を徹底的に透明化し、保護者に説明。今年は支援金34,089,984円+参加費44,379,229円=収入約7500万円。支出は約4500万で、繰越金2600万円。(詳しくはHP:http://fukushima-kids.org/2013年 予算概要/)
・活動の目処を5年間とし、長期的には行政が継続するよう働きかけを行っている。民間支援が長期化することで、逆に「フクシマの子」が固定化する懸念も考慮。5年後のこどもたちの健康状態をみて継続を判断する見通し。
voice :
昨日は福島市と郡山市で説明会。今日はいわき市で説明会を開いてます。
4人ほどの保護者の方にお話を聞いた結果を超簡単にご報告。
■ いろいろな不安はあるけれど、ふくしまキッズに参加することで不安が解消される。こどもを守るためとはいえ、親にできることには限界があるという不安。それを安心して任せられる存在があることが有難い。
■ 最初は「避難のため」に参加させたけれど、今では「友達とのふれあい、コミュニケーション力をつけるため」という動機が大きくなっている。
■ もともと黙っちゃう性格だったのに、相手の話をちゃんと聞いて自分も意見も言えるようになった。こどもの成長を感じる。
■ こどものためにも有難いけれど、残される親にとっても有難い。普段は「草に触っちゃダメ」「××に行っちゃダメ」とピリピリしてしまうので、そうしたことからこどもも大人も解放される貴重な時間。
■ 今は「外で遊ばない!」と厳しく言うことはなくなった(こどものストレスの影響が大きいため)けれど、心から大丈夫だと思っているわけではない。安心して遊ばせてあげられることがとても有難い。
■ お母さん同士は、顔の知れている近所の人ほど本音で話しにくいこともある。ママ会など小さなものはあるけれど、それらを繋げられる人は既に県外に避難しているので大きな輪にはなかなかならない。ふくしまキッズで知り合ったお母さん達といろいろな不安を話し合えることで、少しラクになれた。
vision :
ふくしまキッズに参加できるこどもは小中学生。現在、その前(幼児期)やその後(高校生)も幅広くカバーし、継続して成長を見守れるように、県内の他団体と連携していく動きが出始めています。(福島こども力プロジェクト:https://www.facebook.com/fukushimakodomoryoku)
あるいは、福島のこどもたちが日本を引っ張っていく未来も描けるのかも。
乞うご期待☆
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