米海軍のサルベージユニットの2人が、NASAの低密度超音波減速機(LDSD)プロジェクトのテスト船を回収している。この皿形の宇宙船は、将来のロボットと人間の火星ミッションに向けた新技術を調査するための4時間の実験的な飛行試験の後、ハワイ、カウアイの西の太平洋に、ハワイ標準時6月8日月曜日午前11時49分に着水した。この飛行試験では、超音波膨張式大気駆動減速機(SIAD)と超音速パラシュートが配備された。この SIAD は予想通りに機能し、試験船の速度を劇的に減速した。太平洋への着水は難しく、構造の一部の破損を招いた。飛行の間に記録された、高速、高解像度のイメージを含む包括的なテストデータを内蔵したメモリカードが回収された。また、試験船とその構成要素、超音波パラシュート、パラシュート展開時に使われた小型補助パラシュート、最初に高度 120,000 フィートまで運んだ大きな気象用気球が回収された。
<参考>: 低密度超音波減速機(LDSD)は火星探査など重力環境が異なる天体への安全な着陸技術をテストするために用意されたテスト用宇宙船です。円盤型をしている(左図)ことから空飛ぶ円盤(Flying Saucer)とも呼ばれ話題になりました。テスト機はハワイから気球で打上げられ、カウアイ沖の太平洋に着水させました。右の写真は宇宙船の回収作業を示しています。
<出典>: Solar System and Beyond (NASA)
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