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6月22日:新しい混合

2015年06月22日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

宇宙では全てが異なっている。上下のない世界では熱い空気も上昇せず液体も異なった振舞いをする。通常台所ではサラダドレッシングは重い酢と軽い油に分かれるだろう。この分離は無重力では起こらず液体は無期限に懸濁液として留まる。これらの液体の分離の仕方の発見は、廃物をリサイクルする技術者達やミッションプランナにとって、また、実験に混合した液体を加える必要がある研究者達にとって重要である。ブリュッセルの大学の微重力調査センターのチームは、無重力状態で異なる密度の液体がどのように振舞うかを調査している。彼らは驚くべき成果を発見した。このイメージは異なって集まる水とアルコール溶液を示している。これらの液体は地球ではよく混ざるが軽い混合物は上部に水平に留まる。時間を与えればこれらは均一な液体に混ざる。これらの混合をゆっくり振動させると、地上では二つの層の液体の間に三角の波をつくる。同じ振動を宇宙で与えると、液体は、ここに見られる柱状に集中する。技術者達にとって興味深いことに、長く続いた振動では、二つの混合物が、より明確に分離された。この新しい発見は以前には見られたことがなく、例えば、宇宙でクリーンな水を回収するための液体の分離に役立つことを示している。これらの実験は、短時間の無重力状態をつくる改造された旅客ジェット機による、欧州宇宙機関の放物線状飛行キャンペーンで行われた。

<出典>: 「欧州宇宙機関:Our week through the lens」

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