8月10日、古い月とオリオンの星達が東の地平線に昇った。月の弱まりつつある三日月は、惑星地球の他の大きな衛星、国際宇宙ステーションからのこのスナップショットで露出過度になるほど未だ十分に明るかった。緑色の大気の光が惑星の夜の縁で大気を追っている。下部では、都市の光りと雷雨からの稲妻のフラッシュが、南メキシコの空に現れている。このスナップショットは、また、上層大気の稲妻の珍しい形の驚くべきまぼろしを捕えている、右端では、大きな赤いスプライト(sprite:妖精)が稲妻のフラッシュの上に捕えられている。この露出の間のステーションの軌道の動きが都市の光りをぼやけさす一方、赤い妖精の極めて簡潔なきらめきが鮮明である。今では雷雨と関係していると分かっているが、スプライトについては、それがどのように起きるのか、大気の広域な電気の流れに対する影響、それらが青いジェットまたは地球のガンマ線フラッシュのような他の上層大気の稲妻の現象に関連があるのかなどを含めて多くの神秘が残っている。
<参考>:稲妻は電荷をもった雲と地上との間に起きる放電現象ですが、スプライトはそれらの雲と高層の空間との間に起きる放電現象です。右中段の白い塊(稲妻)の上の赤い上向きの放射がスプライトです。かっては高層を飛ぶパイロットなどのみが稀に見かける神秘現象でした。大判イメージで確認してください。
<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」
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<お知らせ>: 国際宇宙ステーションに向かう3名のクルーは、日本時間9月2日に予定通り打上げられました。宇宙ステーションへの到着は今日9月4日金曜日午後4時半過ぎの予定です。なお、時刻の変動があり得ますのでご注意ください。中継放送は 「天文ニュース」 「トップニュース」 から。