2015年9月16日、津波警報と沿岸の避難を誘発するマグニチュード 8.3 の地震がチリ中央の海岸を襲った。この強力な地震はナスカと南米地殻プレートの境界線に沿って起き3分間続いた。このイメージの虹色のパターンは、8月24日と9月17日のセンチネル1Aのレーダースキャンを結合することによって、地震の結果として地表がどのように動いたかを示している。このような「インターフェログラム(Interferogram)」は、科学者達に、地上の動きを定量化する場を提供する。その「フリンジ(外辺)」を数えることによって、レーダー観測の視聴方向に沿って、地震が 1.4 メートルの移動を引き起こしたと推定される。加えて、衛星の飛行方向に沿って 0.5 メートルの横の動きが計測される。センチネル1Aの全天候、昼夜レーダーイメージは、多くの種類の地理的災害のインパクト評価をサポートするのに特に適している。センチネル1Aは欧州委員会によって主導され、ヨーロッパの環境監視コペルニクス計画で打上げられた最初の衛星であり、欧州宇宙機関によって開発され管理されている。
<出典>: 「Space in Images;欧州宇宙機関」
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