矮惑星ケレスは、直径約950キロメートルの、太陽系の主小惑星帯で最も大きなオブジェクトである。3月からケレスを探査しているドーン(Dawn)宇宙船のカメラは、この小さな世界の暗い表面にまき散らされたインパクトクレータに関連する、約130ほどの不可解な明るい場所を明らかにした。最も明るいものは、近赤外線・可視光線イメージデータを結合したこの劇的な疑似カラーの視界に見られるように幅90キロメートルのオッカトル(Occator)クレータの中央近くにある。ある調査は、今、この明るい場所の反射光の特性が、恐らく、ヘキサハイドレート(hexahydrate:六水化物)と呼ばれる一種の硫酸マグネシウムと最も一致していることを発見した。報告された内部の霞は、また、塩と水の氷の混合が地表から昇華して、塩分を含んだ素材が残されたのかもしれないことを示唆している。ケレスの多くの広く散らばった明るい場所は、インパクトが素材を露出させたときの、氷と塩の混合物の地下の殻の存在を示すのかもしれない。ドーンは、12月中旬に、最も接近したケレスマッピング軌道からの観測をとり始めるだろう。
<注>: ドーン宇宙船のケレスに最も近い軌道からのイメージが昨日発表されました。 「アストロサイエンス」 から。
<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」
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