かって土星を周回したカッシーニ宇宙船が、2005年と2010年にスポンジ状のこの月を通過したとき、先例のない詳細なこのイメージをとった。奇妙なクレータと風変わりなスポンジのような表面がばらまかれた注目に値する世界を示す、2005年のパスからの6つのイメージの合成が、ここに自然色で示されている。ほとんどのクレータの底には、いくつかのタイプの未知の暗く赤い素材が横たわっている。この素材は、他の土星の月イアペトゥスを覆っている一部に似ているように思われ、温かい日光をよく吸収してこの氷の月の中に沈んでいるのかもしれない。ハイペリオンは差渡し約250キロメートル、無秩序に回転し、内部に広大な穴のシステムを持っていると思われるほど低密度である。
<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」
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<お知らせ>: 遠征56・57を乗せたソユーズ MS-09 は打上げられ、国際宇宙ステーションへ向かいました。到着は8日金曜日の予定。中継放送時刻等は「ホームページ」の 「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。