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6月13日:ニューカム・クレータを飛ぶ

2018年06月13日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ヨーロッパ宇宙機関のマーズエクスプレスによってとられたイメージに基づくこのムービーは、火星の南半球の幅102キロメートルのニューカム・クレータ(Neukum Crater)を示している。このクレータは、マーズエクスプレスの高解像度ステレオカメラの開発を主導したヨーロッパ宇宙機関のマーズエクスプレス・ミッションの創設者の一人、ドイツの物理学者であり惑星科学者ゲルハルト・ニューカム(Gerhard Neukum)に因んで名付けられた。この複雑なインパクトクレータは、クレータ縁とフロアに様々な地形を示すように多様な地質の歴史を持っている。特に印象的なものは、恐らく、内部に吹き寄せられ、強い風によって形成された、火山の素材から成る暗い砂丘フィールドである。このクレータの浅い内部は、その歴史の中で堆積物によって埋められた。それは、また、その後抵抗力のある素材のいくつかの島を残して浸食された、より弱い素材のサインかもしれない二つの不規則な窪地を印している。時を経て、このクレータ縁は、クレータ壁に見える地滑りと落ち込んだ素材による様々な程度の崩壊を経てきた。その長い歴史に焦点を当てると、ニューカム・クレータが形づくられた時から多くの小さなクレータが縁に重ねられ内部にあばたをつくってきた。ニューカム・クレータは、少なくとも39億年は遡る、火星で最も古い既知の領域の一つノーチス・テラに位置している。

<出典>: 「Space in Videos;ヨーロッパ宇宙機関」

<動画>: ムービー(27.01 MB: mp4)はイメージをクリック。

 

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