このハッブル宇宙望遠鏡の写真が無数の銀河達で取り散らかされているように、ある時は小惑星の尾が背景の天文現象を模倣している。驚くほど美しい銀河集団 Abell 370 は、相互の重力によって結びつけられた数百の銀河達の、驚くほど様々な取り合わせを含んでいる。この様々な銀河の形の豊かな混合は、約40億年離れた海の怪物クジラ座にある。S型の曲がった筋のように見える薄い、白い尾が銀河達の間にもつれている。これらは、平均して地球から僅か約2億 6000 万キロメートルの小惑星からの尾である。複数のハッブル露出に現れた尾が一つのイメージに結合された。このフィールドの22の小惑星のうち五つはユニークなオブジェクトである。これらの小惑星は以前には特定されなかったほどかすかである。ハッブルは地球を周っているので、小惑星は、遠い背景の星や銀河達に対して、弧を描くように見えるだろう。天文学者達は10~20時間の露出ごとにユニークな小惑星を発見してきた。これらの小惑星の尾は、集団の背後の遠い銀河達の歪められたイメージ、青色光の神秘的な弧と混同してはならない。
この調査はフロンティア・フィールド計画の一部であった。可視光・赤外線光でとられたこのイメージは、2017年11月6日に最初に発表された。この空のフィールドは黄道に近く、多くの小惑星が住む地帯である。毎年6月30日は地球規模の“小惑星の日”であり、小惑星に対する認識を高め、地球に衝突する可能性から保護するために開かれる。この日は、最近の歴史で最も有害な小惑星の出来事、1908年6月30日に起きた ツングースカ(Tunguska)の出来事 の記念日にあたる。
<出典>: 「Space in Videos;ヨーロッパ宇宙機関」
<大判>: イメージをクリック。
<お知らせ>: 日本宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、小惑星探査機「はやぶさ2」の小惑星Ryugu(リュウグウ)の高度20キロメートル地点到着に際して、今日6月27日(水)16:00~17:00 に記者会見を予定しています。 JAXA Youtube から。