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9月11日: 異常な信号、ブラックホールによって破壊される中性子星を示唆する/お知らせ

2019年09月11日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

3週間前、米国とヨーロッパの重力波探知器 LIGO と Virgo が、ブラックホールが中性子星を破壊するときに予想される振動パターンを持つ重力放射を検出した。イベント S190814bv における一つのオブジェクトが、太陽質量の5倍より大きい質量を持つブラックホールの良い候補にし、一方、太陽質量の3倍以下の質量を持つと思える他のオブジェクトが中性子星の良い候補にした。同様な出来事は、以前には重力波では検出されなかった。この爆発からは崩壊する中性子星が発するであろう光は見られなかった。示されたビデオは、2005年に光で検出された中性子星の衝突、爆発した GRB 050724 からの、以前に推測されたブラックホール放射を示すためにつくられた。このアニメーションビデオは、降着円盤によって囲まれたブラックホールを周る手前の中性子星から始まる。このブラックホールの重力は続いて中性子星を細かく刻み、破片がブラックホールに落ちるときジェットをつくる。類似したシステムの将来の検出からもたらされる可能性を含むオブジェクトの性質に関する手掛かりとともに S190814bv は研究され続けるだろう。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<アニメーション>: イメージをクリック。

<ひとこと>: 2017年の発表以降あまり報道されていませんが、重力波はその後多数検知されているようです。何故大きく報道されていないか、今後の可能性を含めてホームページの 「特集:重力波インデックス」「重力波観測のその後」 から。

 

<お知らせ>:  9月11日 (水): <速報・追記・急告> 「こうのとり8号」打上中止。 以下 三菱重工業の記事 から・・・。
三菱重工業株式会社は、種子島宇宙センターから宇宙ステーション補給機「こうのとり」8号機(HTV8)を搭載したH-IIBロケット8号機(H-IIB・F8)の打上げを2019年9月11日6時33分29秒(日本標準時)に予定し、作業を進めておりましたが、3時5分頃に移動発射台開口部付近で火災発生を確認したため消火活動を実施中です。原因調査及び機体・設備への影響確認には相応の時間を要することから、本日の打上げを中止することといたしました。調査状況等につきましては、随時お知らせいたします。

<前記事>: 9月11日午前6時33分、国際宇宙ステーションに向かう日本の「こうのとり8号」の打上中継放送があります。視聴はホームページの 「ウェブNASAテレビ放送予定」、または「国内機関による中継とビデオ」 から。

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