このダンスは死に向かっている。これらの二つの大きな銀河達はその途上で闘っており、現在、星達、ガス、ダストの宇宙のブリッジが 75,000 光年超に広がり、それらに加わっている。このブリッジ自体は、これらの二つの巨大な星のシステムが互いに近くを通過し、相互の重力によって誘かれる激しい潮流を経験した強い証拠である。更なる証拠として、 NGC 3808A と呼ばれる右側のフェースオン渦巻銀河は、突然の星形成でつくり出される多くの若く青い星の集団を示している。 NGC 3808B と呼ばれる左のねじれたエッジ・オン渦巻は、銀河達に橋渡しする素材で包まれ、奇妙な極のリングに囲まれているように見える。このシステムは共に Arp 87 として知られ、形態学的に、技術的に独特であると分類されている。そのような相互作用は何億年もの間引き出され、度重なる接近通過は一つの銀河の死を招き、最終的に一つの銀河のみになるだろう。このシナリオは独特に見えるが、銀河の融合は一般的であると考えられ、 Arp 87 は、この不可避なプロセスのある段階を表している。この Arp 87 のペアはしし座の方向約3億光年にある。遠い左の際立ったエッジ・オンの渦巻銀河は、更に遠い背景の銀河であり、進行中の融合には関与していないように見られる。
<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」
<大判>: イメージをクリック。
<お知らせ>: 9月5日に予定されていた「はやぶさ2」の「ターゲットマーカ分離運用」は、探査機がセーフホールド状態になりましたので延期となりました。なお、探査機の状態は正常です。詳細は ホームページの「アストロサイエンス(9月6日)」 から。