ハッブル宇宙望遠鏡のカメラが、猫とネズミ、またはネズミとネズミの、ダンスする銀河達の壮観なペアを捕えた。かみのけ座の3億光年の NGC 4676 と名付けられたこの衝突する銀河達は、それぞれの銀河から発する星達とガスの長い尾のゆえに「マウス」とも呼ばれる。このイメージは、これらの銀河達に見られる最も詳細な、最も多くの星達を示している。左の銀河の明るく青い片は、重力の相互作用による活発な多くの集団と、若く熱い青い星達の連なりに分けられる。二つの銀河の間の素材の流れをも見ることができる。右上の長い真っ直ぐな潮力の尾の若い星達の塊りは、かすかな領域によって切り離されている。これらの薄暗い領域は、かってそれらの領域を占めた星達の塊りが、ガスとダストの重力崩壊によって形成されたことを示唆している。この塊りのいくつかは、我々のミルキーウェイ銀河のハローを周る矮小銀河達に相当する光量を持っている。コンピュータシミュレーションは、それらの遭遇の約1億6千万年後の渦巻銀河達を見ていることを示した。この長い直線の腕は実際には曲がっているが、エッジ・オンで見えているので真っ直ぐに見える。シミュレーションはまた、このペアが最終的に合併し、楕円銀河として知られる大きなほぼ球面の銀河になることを示した。潮力の尾の中の星達、ガス、星達の明るい塊りは、合併した銀河達に落ちるか、新しく形成される楕円銀河のハローを周るだろう。このマウスは、数10億年先に我々のミルキーウェイに起こるかもしれない最も近い大きな隣人アンドロメダ銀河(M31)との衝突の前兆となる。この写真は、2002年4月7日に、青、オレンジ、近赤外線フィルタで撮られた三つのセットのイメージから構成されている。
<出典>: ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)
<大判>: イメージをクリック。
<ひとこと>: これは2002年4月30日に発表されたものです。
<お知らせ>: 1月2日(木)から7日(火)までお休みをいただきます。