タランチュラ星雲は、2003年の打上後、スピッツア赤外線天文台によって調査された最初のターゲットの一つであり、その後、この望遠鏡はしばしばそれを再訪してきた。スピッツアが2020年1月30日の引退をセットされている今、科学者達は、スピッツアのデータから、この星雲の新しい視界をつくり出した。この高解像度のイメージは、最も最近の2019年2月と9月の、複数のスピッツア観測からのデータを結合している。(以下略)
<出典>: 「スピッツア赤外線望遠鏡(Spitzer Telescope)」
<大判>: それぞれのイメージをクリック。
<ひとこと>: 右上はスピッツアによる赤外線イメージ。右下は可視光で見たタランチュラ星雲。可視光線では毒蜘蛛タランチュラの姿に似て見えることからこの名がある。
NASAは、大天文台計画(Great Observatories)として、ハッブル(主として可視光)、コンプトン(1991.4~2000.6:ガンマ線)、チャンドラ(X線)、スピッツァ(赤外線)の4天文台を開発・運営してきた。スピッツアは既に赤外線観測に必要な冷却剤を使い切っているが、その後も可能な範囲で観測を続けてきた。しかし、今回、1月末でその運用を停止することが発表された。