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<今日のテーマ>: 12月の夜空ノート:惑星の王様を見つけよう
木星は我々の太陽系の誰もが認める惑星の王である! 木星は明るく、地球上の我々の視点からは、その巨大なサイズと縞模様の反射する雲の頂上に助けられて、容易に見つけることができる。木星には惑星ほどの大きさの衛星さえあり、最大のガニメデは水星よりも大きい。さらに、木星とその衛星は、400年以上前にガリレオが行ったように、控えめな機器で簡単に観察できる。
太陽系最大の惑星である木星の地位は、まさに獲得したものです。 木星の直径に沿って11個の地球を収めることができるが、木星を地球サイズのビー玉で埋めようとすると、それを埋めるためには1300個以上の地球が必要になり、それでも十分ではない。しかし、その手ごわい大きさにもかかわらず、木星が太陽系外縁部を真に支配しているのはその巨大な質量に由来している。太陽系のすべての惑星を合わせても木星の半分の重さに過ぎない。木星の巨大な質量は、無数の彗星や小惑星の軌道を形作ってきた。その重力は、これらの小さな物体を太陽系内に向けて投げ飛ばすだけでなく、1994年にシューメーカー・レヴィ9彗星が木星に引き寄せられ、このガス惑星の大気に衝突したときに観察されたように、それ自体を飲み込むこともでる。その時、複数の破片が木星の雲のてっぺんに激突したために、火球と暗い衝突が、軌道を周回するガリレオ探査機のみならず、地球の観測者にも見られた。
木星は、夜空に肉眼で観察するのが容易であり、古代の天文学者達が、そのゆっくりとした動きを注意深く記録したことがよく知られている。地球に最も近いときでも5億 8700 万キロメートル以上離れている。さらに印象的なことは、この巨大な世界が、最も遠い距離9億 6800 万キロメートルあるときも、地球から見て非常に明るいことである。このキング・オブ・プラネッツ(惑星の王)には95の衛星が知られているが、1610年にガリレオが初めて観測した四つの大きな衛星、イオ、エウロパ、ガニメデ、カリストのみが、非常に控えめな機器を使って容易に観測できる。これらは、適切に、ガリレオ衛星と呼ばれている。多くの望遠鏡が、明るい木星の近くにきちんと並ぶ微かな星のような物体としてこれらの衛星を見せる。ほとんどの双眼鏡は、惑星を周回する少なくとも一つまたは二つの衛星を示す。小さな望遠鏡では、ガリレオ衛星の四つ全てが見える。ただし、木星の後ろや、さらにはお互いを通過し重なることもある。望遠鏡は、木星の雲の帯や、十分に強力であれば、有名な大赤斑のような大きな嵐、太陽と木星の間を通過するガリレオ衛星の影などの詳細もみせる。
今年で8年目を迎えるNASAのジュノ・ミッションは、この印象的な世界を訪れた9機の宇宙船の一つである。ジュノは2016年に木星の軌道に入り、この巨大な世界の神秘的な内部を研究するミッションを開始した。この探査機からのデータは、このガスにまみれた世界の内部についての理解に革命をもたらした。その後、ジュノ・ミッションは、大型の衛星の調査にも拡げられ、2021年以降、氷の衛星ガニメデ、エウロパ、また火山のイオへの接近も行った。2030年には、エウロパ・クリッパー(Europa Clipper)ミッションが、新しい何かを学ぶことができるだろう。
<ひとこと>: 記事は要約しています。大判はイメージをクリック(タップ)。木星探査宇宙船ガリレオの記録は こちら から。
<出典>: Kat Troche (著者名です)