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<今日のテーマ>: ステーション科学トップニュース (2024年11月15日)
国際宇宙ステーション(ISS)の外で宇宙空間に露出した後、アントシアニンを多く含む紫色のイネの種子は、色素のない白イネ種子よりも発芽率が高かった。この結果は、植物を紫外線から守ることが知られているフラボノイドであるアントシアニンが、将来の宇宙ミッションで種子の生存能力を維持するのに役立つ可能性を示唆している。
植物は、将来の持続的な宇宙居住のために栄養素を生産し、炭素をリサイクルするように設計されたシステムの主要な構成要素であるが、宇宙は種子の生存率を低下させることが示されている。日本宇宙航空研究開発機構(JAXA)の一連の調査の一部である「タンポポ3」は、種子の生存能力を維持するためのアントシアニンの役割を調査した。この実験と以前の実験の結果は、宇宙空間の太陽光が放射線よりも種子にとって有害であることを示唆している。
<図の解説>: 種子やその他のサンプルを宇宙に露出するために使用された「タンポポパネル」の飛行前の画像。
研究者達は、宇宙で実験を行うための、多段階の反応を持ち、溶液の自動混合を必要とする一対のデバイスを検証した。このような低コストで自律的な技術は、営利団体による研究を含む宇宙ベースの研究の可能性を広げる。
Ice Cubes #6- 日本有人宇宙システム株式会社(Japan Manned Space Systems Corporation)によって開発されたヨーロッパ宇宙機関(ESA)の調査「アイスキューブ6キララ(Ice Cubes #6- Kirara)」は、温度制御されたインキュベータ(育成器)を用いて微小重力下でタンパク質を結晶化した。また、キララの施設では、タンパク質の結晶とは異なる用途を持つ、セルロースなどのポリマーの製造も可能になる。この実験により、セルロースが合成され分解された。
研究者達は、中性子星の内部組成探査装置(NICER)を使って、超小型X線連星(UCXB)星である 4U 1820-30 からの、15回のX線爆発のタイミングを観測した。X線連星は、物質を取り込む伴星を周回する中性子星である。この結果が将来の観測で確認されれば、4U 1820-30 はX線連星系で最も速く回転する中性子星となり、中性子星の物理学に関する手掛かりが得られることになる。
NICER では、中性子星---大質量の星が超新星として爆発する際に生じる超高密度の物質---などの現象を高精度に測定し、宇宙への理解を深めている。この装置は、2017年6月以来、 4U 1820-30 を監視してきた。公転周期が短いことは連星システムが比較的小さいことを示し、4U 1820-30 は低質量X線連星の中で最も公転周期が短いことが知られている。
<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。
<出典>: International Space Station Research Communications Team
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