天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

NASA、ESAを始め主に外国の宇宙探査情報を
ハッブルから宇宙ステーションまで、幅広く、毎日
提供しています。

1月15日: 煙の上で(西オーストラリア)

2020年01月16日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

この火災は、野生生物に損害を与え、また空気の質に重大な影響を及ぼした。1月12日、ヨーロッパ宇宙機関の宇宙飛行士ルカ・パルミターノは、国際宇宙ステーションからこのイメージをとった。煙と汚染を追う衛星イメージからは、火災の破壊的な影響を否定できない。ニューサウスウェールズで始まりビクトリアに達した猛烈な森林火災は、9月から猛威を振るい、記録破りの熱で煽られている。気象危機の中で、2019年のオーストラリアは、干ばつと風を伴う記録上最も熱い年であり、火災は季節の予想を越えて猛威をふるった。風はニュージーランドにも煙に吹きつけ、南太平洋を横断し、チリとアルゼンチンにさえも到達した。驚異的な1千万ヘクタールの陸地が燃え、少なくとも24人が死に、約5億匹の動物が滅びたと報告された。コペルニクスセンチネル5などの地球観測衛星は、過去数ヶ月間、オーストラリアの南東沿岸の一酸化炭素の濃度の増加を追跡してきた。このイメージは、ダンダス自然保護区の近くの、西オーストラリアのフレーザー地区の上をステーションが飛んだときに撮られた。ルーカは書いた。「我々は、実際に、このような恐ろしい規模の火災を見たことがないと仲間のクルーと話した」

<出典>: 「科学と探査:ヨーロッパ宇宙機関(Science & Exploration (ESA))」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: 火星の記事を連載中ですが割り込みました。
これまでシドニーなどオーストラリア南東部の火災を紹介してきましたが、この記事は西部の火災です。 オーストラリアに広く火災が起きていることを報じるサイトがあるのでご紹介しておきます。 こちら(個人のサイト)  から。

コメント

1月15日: HiRISE、キュリオシティがクレイユニットを横断する旅を見る/お知らせ

2020年01月15日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

このアニメーションは、2019年5月31日と7月20日の間に、「クレイ(粘土)を含むユニット」と呼ばれるシャープ山の領域の 1,106 フィート(337メートル)を旅したときの、NASAのキュリオシティ・ローバーの位置を示している。これらの二つのイメージは、それぞれNASAの火星偵察軌道船(MRO)の HiRISE カメラでとられた。ローバーが灰色の小さな点(上の中央)として現れている最初のイメージは、「ウッドランド湾」と呼ばれる位置を示している。二番目は、「砂の傍の港(Sandside Harbour)」(下中央 --- 暗い砂の片の近く)を示している。よく見ると、二番目のイメージの右側に、弧を描くローバーの轍を見ることができる。 (October 16, 2019 )

<出典>: 「NASAの科学(NASA Science)」

<動画>: GIF 動画です。イメージをクリックしてご覧ください。

<ひとこと>: NASAの火星調査軌道船(MRO:Mars Reconnaissance Orbiter)は2005年に火星に着いた軌道から火星を探査する宇宙船。既に役割を終えたマーズグローバルサーベイヤ、現在も活躍しているマーズオデッセイとともに、火星の広範囲な観測を行い、貴重なデータを返している。また、軌道船は、地上のローバーの地球との交信の中継基地としても働いている。

<お知らせ>: 今日1月15日、国際宇宙ステーションでは、先に「こうのとり」が運んだリチュウムイオン電池への切替作業の続きが行われます。女性宇宙飛行士のみによる2回目の船外活動になる予定です。中継放送時刻等はホームページの 「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。

コメント

1月14日: キュリオシティ、火星日 2642 - 2644 に西のビュートで科学/お知らせ

2020年01月14日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

火星ローバーキュリオシティは、依然として良い視点を提供する場所、層の変化が露出し興味深い浮いたブロックを見せる西のビュートの肩にいる。水曜日(火星日 2640 - 2641 の計画)に、我々は、このイメージに見られるようにダスト除去ツール(DRT)が新しい表面を掃き払った、「バハン・ヘイブン」と呼ばれる基盤の目標で科学調査を行うことができた。この3火星日の週末の計画は、ここで科学する我々の二回目の機会である。この調査には、谷の隆起の層を評価する新しい遠隔探査、および、明るいトーンの岩板の多スペクトル観測を含んでいる。また、環境テーマには、いくつかの大気の監視観測が計画された。キュリオシティは、その後、ビュートの東の傾斜を北東に45メートルドライブするだろう。火星日 2644 の朝には、キュリオシティは、新しい環境観測をとり、続いて火星サンプル分析装置のメタン観測を行うだろう。(January 11, 2020)

<出典>: 「キュリオシティ(Mars Rover Curiosity)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: 記事は大幅に要約しています。火星を移動して探査するローバー(探査車)は、キュリオシティ以前に、ソジャナー、スピリッツ、オポチュニティの3機が送られてきました。それぞれここに挙げるような具体的な成果をもたらしています。

<お知らせ>: 明日1月15日、国際宇宙ステーションでは、先に「こうのとり」が運んだリチュウムイオン電池への切替作業の続きが行われます。女性宇宙飛行士達のみによる2回目の船外活動になる予定です。中継放送時刻等はホームページの 「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。

コメント

1月14日: 火星の午後遅く

2020年01月13日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

火星のキュリオシティローバーからのこの広域のパノラマの視界に、日没近くの長い影が伸びている。マーズローバーによって火星日 2616 日にとられたフレームからつくられた、キュリオシティのナビゲーションカメラ (navcam)でとられたこの光景は、北から南(左から右)に約200度をカバーしている。それは地球の日付で12月16日である。キュリオシティは、西のビュートの平坦地の上に留まっている。左に沿ってゲイルクレータの遠い北の縁が見える。中央近くに既にキュリオシティによって訪問された中央のビュートがある。右側に、将来の目的地、アイオリス山(シャープ山)の麓に向かって伸びるローバーの影がある。火星の午後遅くの色に近づけるために、モノクロの navcam フレームがカラー化された。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: しばらく、いくつかの探査機の火星の写真を掲載します。
なお、記事の中で、キュリオシティローバー(図の右下に一部)は小型バスサイズの遠隔操作“探査車”。「火星日」は探査機が火星に着いてからの火星での日数。すなわち、このイメージが撮られた時点で、キュリオシティは、火星の日数で 2616 日(地球日換算で7年強)滞在していることを示している。

コメント

1月12日: バグダッド、イラク

2020年01月12日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

国際宇宙ステーションがシリア北東260マイル(416キロメートル)を周っていたとき、イラクの首都バグダッドが撮られた。(Jan. 8, 2020)

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: イランと米国(トランプ)の対立の狭間の中で隣国イラクも平穏ではありません。イランによるイラク国内の米軍基地への攻撃も起きています。

コメント

1月11日: オーストラリア:炉のごとく

2020年01月11日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

昨年9月以降、オーストラリアの全域で、記録破りの温度、干ばつ、風による猛烈な森林火災が加速した。オーストラリアは常に火災が多いが、今シーズンは特に激しかった。驚異的な陸地の一千万ヘクタールが燃え、少なくとも24人が死に、ほぼ5億匹の動物が滅びたと報告された。ニューサウスウェールズは最もひどく襲われた。 --- <中間略>
火災は陸地を壊滅させただけでなく、空気の質にも重大な影響を及ぼした。 データは、9月から12月の間の、オーストラリアの南東海岸に沿った一酸化炭素の濃度の増加をも示している。オーストラリア気象局によれば、2019年は記録上最も暖かい年であった。この火災はこの特定の気象現象と気象変化に起因すると考えられる。火災は今ビクトリアにも及んでおり、悲しいことに、危険はまだ終わっていない。 --- 以下略。

<出典>: 「ヨーロッパ宇宙機関(Applications)」

<ひとこと>: 全文、イメージ、アニメーション等は、ホームページの特集「オーストラリア:炉のごとく」をご覧ください。

コメント

1月10日: カッシーニ宇宙船、土星のリング平面を横断する

2020年01月10日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

1612年に土星の「付属物」であるリングが消えたとき、ガリレオにはその理由が理解できなかった。その世紀の遅くに、地球がリング平面を横切るとき土星の風変わりな特徴物、そのリング平面のエッジ・オンのリングは消えて見えるだろうことがよく理解されるようになった。これは、土星のリングが、その形態において、多くの場合かみそりの刃より薄く閉じ込められるからである。現代では、ロボット・カッシーニ宇宙船が、2004年から2017年の間のミッションで、土星のリング平面を横断してしばしば土星を周っている。2005年2月からの平面を横断するシリーズが、興味を持ったスペインのアマチュア、フェルナンド・ガルシア・ナバロによって、膨大なオンライン・カッシーニ未処理のイメージ目録から掘り出された。ここに描かれているデジタル的に摘み取られ、代表的な色でセットされているのが驚くような結果である。土星の薄いリング平面は青で、土星の超高層大気の帯と雲は金色で現れている。2005年にとられ送り返されたこのイメージに、高緯度の暗い影を通して、土星のリングの詳細を見ることができる。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック。

コメント

1月9日: オーストラリアの森林火災からの煙

2020年01月09日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

引続きオーストラリアの野火から。

国際宇宙ステーションがタスマン海の269マイル(430キロメートル)を周っていたとき、森林火災からの煙がオーストラリアの南東海岸を覆っている。(Jan. 8, 2020)

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

<大判>: イメージをクリック。

コメント

1月8日: 野火がシドニーを囲んでいる

2020年01月08日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

国際宇宙ステーションがタスマン海の269マイル(430キロメートル)を周っているとき、野火がオーストラリアのシドニーを囲んでいるのが撮られる。

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: これは1月5日に発表された記事です。シドニー(Sydney)は、オーストラリア南東タスマン海に面するニューサウスウェールズ州の州都、オーストラリアの首都はキャンベラであるが一般的にはシドニーの方が知られている。

 

<参考>: 日本時間1月7日火曜日午後7時5分に、国際宇宙ステーションに接続されていたスペースXドラゴン貨物船が解放されました。この貨物船は水曜日午前0時41分に太平洋に着水の予定です。

 

コメント

1月1日: マウス(NGC 4676):星達とガスの尾を持つ衝突する銀河達/お知らせ

2020年01月01日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

 

 

ハッブル宇宙望遠鏡のカメラが、猫とネズミ、またはネズミとネズミの、ダンスする銀河達の壮観なペアを捕えた。かみのけ座の3億光年の NGC 4676 と名付けられたこの衝突する銀河達は、それぞれの銀河から発する星達とガスの長い尾のゆえに「マウス」とも呼ばれる。このイメージは、これらの銀河達に見られる最も詳細な、最も多くの星達を示している。左の銀河の明るく青い片は、重力の相互作用による活発な多くの集団と、若く熱い青い星達の連なりに分けられる。二つの銀河の間の素材の流れをも見ることができる。右上の長い真っ直ぐな潮力の尾の若い星達の塊りは、かすかな領域によって切り離されている。これらの薄暗い領域は、かってそれらの領域を占めた星達の塊りが、ガスとダストの重力崩壊によって形成されたことを示唆している。この塊りのいくつかは、我々のミルキーウェイ銀河のハローを周る矮小銀河達に相当する光量を持っている。コンピュータシミュレーションは、それらの遭遇の約1億6千万年後の渦巻銀河達を見ていることを示した。この長い直線の腕は実際には曲がっているが、エッジ・オンで見えているので真っ直ぐに見える。シミュレーションはまた、このペアが最終的に合併し、楕円銀河として知られる大きなほぼ球面の銀河になることを示した。潮力の尾の中の星達、ガス、星達の明るい塊りは、合併した銀河達に落ちるか、新しく形成される楕円銀河のハローを周るだろう。このマウスは、数10億年先に我々のミルキーウェイに起こるかもしれない最も近い大きな隣人アンドロメダ銀河(M31)との衝突の前兆となる。この写真は、2002年4月7日に、青、オレンジ、近赤外線フィルタで撮られた三つのセットのイメージから構成されている。

<出典>: ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: これは2002年4月30日に発表されたものです。

 

<お知らせ>: 1月2日(木)から7日(火)までお休みをいただきます。

 

コメント