この火災は、野生生物に損害を与え、また空気の質に重大な影響を及ぼした。1月12日、ヨーロッパ宇宙機関の宇宙飛行士ルカ・パルミターノは、国際宇宙ステーションからこのイメージをとった。煙と汚染を追う衛星イメージからは、火災の破壊的な影響を否定できない。ニューサウスウェールズで始まりビクトリアに達した猛烈な森林火災は、9月から猛威を振るい、記録破りの熱で煽られている。気象危機の中で、2019年のオーストラリアは、干ばつと風を伴う記録上最も熱い年であり、火災は季節の予想を越えて猛威をふるった。風はニュージーランドにも煙に吹きつけ、南太平洋を横断し、チリとアルゼンチンにさえも到達した。驚異的な1千万ヘクタールの陸地が燃え、少なくとも24人が死に、約5億匹の動物が滅びたと報告された。コペルニクスセンチネル5などの地球観測衛星は、過去数ヶ月間、オーストラリアの南東沿岸の一酸化炭素の濃度の増加を追跡してきた。このイメージは、ダンダス自然保護区の近くの、西オーストラリアのフレーザー地区の上をステーションが飛んだときに撮られた。ルーカは書いた。「我々は、実際に、このような恐ろしい規模の火災を見たことがないと仲間のクルーと話した」
<出典>: 「科学と探査:ヨーロッパ宇宙機関(Science & Exploration (ESA))」
<大判>: イメージをクリック。
<ひとこと>: 火星の記事を連載中ですが割り込みました。
これまでシドニーなどオーストラリア南東部の火災を紹介してきましたが、この記事は西部の火災です。 オーストラリアに広く火災が起きていることを報じるサイトがあるのでご紹介しておきます。 こちら(個人のサイト) から。