天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

NASA、ESAを始め主に外国の宇宙探査情報を
ハッブルから宇宙ステーションまで、幅広く、毎日
提供しています。

7月16日: ジュノとともに、太陽系最大の月と木星を飛ぶ

2021年07月16日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

2021年6月7日、ジュノ探査機は、この20年間他の宇宙船が為し得なかった、その氷の球とガスの巨人の劇的な一瞥を提供して、木星の最大の月ガニメデに接近して飛んだ。その一日以内に、ジュノは木星への34回目のフライバイを行い、3時間未満、その渦巻く大気の上を競った。宇宙船の JunoCam 画像装置を使って、ミッションチームは、 それぞれのフライバイでの、「星の船の船長(starship captain)」の視点を提供するために、このアニメーションをまとめた。木星の大気の中には、北極付近のサイクロン、五つの「数珠つなぎになった真珠(string of pearls)」、 南半球にホワイトオーバル(白い卵形)として現れている反時計回りに回転する八つの大規模な嵐が現れている。ジュノが木星の大気圏の調査で学んだ情報を使って、アニメーションチームは、我々が木星の巨大な雷雨を通過するときに見るだろう稲妻をシミュレーションした。このコマ落しのアニメーションは、ガニメデと木星の合成イメージを使って、市民科学者 Gerald Eichstadt によって創られた。その合成フレームには、ガニメデと木星に向けた接近と出発の視界が加えられた。予定されたように、巨大な月の引力はジュノの軌道に影響を及ぼし、その軌道期間は53日から43日に縮小された。

<出典>: 「ジュノー(Juno)」

<ビデオ>: イメージをクリックして Youtube から。

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<火星探査>: ホームページの「火星の話題(Mars Topics)」から。

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7月15日: 土星のイアペトゥス:3Dで描かれた月

2021年07月15日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

この奇妙な世界の広大な部分は暗い茶色であるが他の部分は明るい白である。暗い素材の組成は分かっていないが、赤外線スペクトラムは、恐らくそれが、炭素のある暗い形を含んでいることを示している。イアペトゥスは、また、それをクルミのように見せる変わった赤道の隆起を持っている。NASAは、2007年に、土星を軌道を周っているロボットカッシーニ宇宙船に、2千キロメートル内を通過するように指示した。イアペトゥスはここに3Dで描かれている。南に見られる巨大なインパクトクレータは、とてつもない450キロメートルにも広がり、同程度の大きさの更に古いクレータの上に置かれて現れている。暗い素材がイアペトゥスの東端の部分と、暗くなったクレータと高地を同様に覆っているのが見られる。詳細な調査では、典型的に月の赤道に向かう暗いコーティングが、厚さ1メートル未満であることを示している。主導的な仮説は、暗い素材のほとんどは、比較的暖かいが汚れた氷が昇華するときに残された、残渣であるというものである。もともとの暗い素材のコーティングは、他の月の流星から放たれた破片の累積によって、効果的に塗られたのかもしれない。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: 動画です。イメージをクリックするか、または上のリンクからAPODのサイトへアクセスして、直接ご覧ください。

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<火星探査>: ホームページの「火星の話題(Mars Topics)」から。

 

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7月14日: ハッブル宇宙望遠鏡、故障修理進む

2021年07月14日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

6月13日 --- ハッブル宇宙望遠鏡停止。ハッブル宇宙望遠鏡のペイロードコンピュータの問題解決に取り組む
6月16日 --- データ分析の後、メモリモジュールの劣化がコンピュータ停止に結びついた可能性を調査。
6月18日 --- ハッブル宇宙望遠鏡運用チームは、テストを実行し、システムに関する詳細情報を収集し、問題の特定に取り組んでいる。科学機器は、問題が解決されるまでセーフモードに切り替えられている。望遠鏡自体と科学機器は健康である。
         --- 中間略 ---
‎ 7月 6日 --- バックアップハードウェアをオンにするために使われる手順の複数日のテストが始まった。
7月12日 --- ‎すべての要因を評価し、ハッブルのバックアップハードウェアへの切り替えに関連するリスクを最小限に抑えるためのレビューを完了した。なお、コンピュータの問題の原因の調査が続けられている。

<出典>: 「ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。

<ひとこと>: ハッブル宇宙望遠鏡はコンピュータのトラブルから停止しています。これまでも幾度となく故障が起きていますが、今回は1カ月を過ぎ修復までが長期間になっています。

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<火星探査>: ホームページの「火星の話題(Mars topics)」からご覧ください。

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7月13日: チャンドラ、ミルキーウェイの中心の熱に向かう

2021年07月13日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

この2004年のイメージは、ミルキーウェイの中心にある130光年の領域の、‎‎チャンドラX線天文台‎‎からの1ダースの観測を組み合わせて作られた。色は低(赤)、中(緑)、高(青)エネルギーのX線を表している。チャンドラのユニークな解像度のおかげで、天文学者達は、中性子星、ブラックホール、白色矮星、前景の星達、背景の銀河達を特定することができた。‎広がる輝きのスペクトラムは、摂氏1千万度のガスと1億度のガスの、二つの構成要素を含む熱いガス雲と一致している。撒き散らされたX線は銀河のディスクに沿って数千光年に伸び、X線放射の峰の最も明るい部分に現れている。この隆起の広がりは、このイメージの広がった熱いガスが、恐らく、天文学者達に「いて座A*(Sgr A*)」として知られるミルキーウェイの中心の超巨大ブラックホールによって熱せられていないことを意味している。チャンドラは、ハッブル宇宙望遠鏡、スピッツア宇宙望遠鏡と共に、NASAの「大天文台」編隊の一部である。チャンドラは、世界中の科学者達に、宇宙の構造と進化を理解するための、エキゾチックな環境のX線イメージを得る場を提供している。

<出典>: 「チャンドラX線天文台(Chandra)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。

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<火星の話題>: 火星の話題についてはホームページの「マーズトピックス」からご覧ください。

 

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7月12日: 孤児の雲、銀河の集団に発見される/インジェニュイティ、9回目の‎飛行経路を俯瞰する

2021年07月12日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

<宇宙の話題>: 孤児の雲、銀河の集団に発見される

ヨーロッパ宇宙機関の XMM ニュートンX線望遠鏡の新しい観測が、この種の初めての発見である銀河集団の孤立した雲、「孤児の雲」を明らかにした。多くは銀河の集団にある。重力によって結ばれた銀河達には何十から何千までもがある。これらの銀河達自体は異なる特性を持っているが、一般的にはこれらの星達の間の星間の媒体とともに星達と惑星達のシステムを含んでいる。そして、ある時は全て混沌の中にあり、星間の媒体のあるものは銀河から裂かれ、この新しい調査が明らかにしたように、集団の孤立した領域に縒りこまれている。レオ集団としても知られる Abell 1367 は、およそ70の銀河達を含む地球から約3億光年の若い集団である。2017年、 A 1367 に、起源不明の小さな暖かいガス雲が、日本のスバル望遠鏡によって発見された。 A 1367 の他の面を調査する追跡X線調査が、実際にはミルキーウェイより大きい雲を表すこの雲から発するX線を発見した。

<出典>: 「今週のイメージ(Images in week : ESA)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。

<ひとこと>: ヨーロッパ宇宙機関の記事です。「今週のイメージ(Images in week : ESA)」は複数のイメージの編集から成るページです。

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<火星の話題>:  9回目の‎飛行経路を俯瞰する

<注>: このビデオは、インジェニュイティの9回目の試験飛行で、ヘリコプターのカメラから見た地上のビデオです。まだ整理が未完のようなので、イメージをクリックして Facebook のページからご覧ください。

<出典>: 「マーズヘリコプター・インジェニュイティ(MarsHelicopter Ingenuity)」

<ビデオ>: イメージをクリック。 

 

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7月11日: 日本最北端の北海道‎/パーサービアランス、インジェニュイティとの自画像

2021年07月11日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

<宇宙の話題>: 日本最北端の北海道‎

日本最北端の北海道が、2021年5月26日に、太平洋の上空262マイルを周回する国際宇宙ステーションから撮られた。

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。

 

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<火星の話題>: パーサービアランス、インジェニュイティとの自画像

火星日46日目(4月6日)、パーサービアランスローバーは、火星での初めての自画像をとるためにロボットアームを使った。アームの終端のワトソンカメラは、火星の岩や表面の詳細のクローズアップをとるように設計されているが、 この結果として生じた62のフレームが詳細な合成に整理された。このバージョンの自画像では、ローバーのマストカメラZとスーパーカム装置は、ワトソンと、ローバーの外に伸ばされたアームの終端の方向を見ている。パーサービアランスから約4メートルには、ロボットコンパニオン、インジェニュイティヘリコプターがある。

<出典>: 「マーズローバー・パーサービアランス(Mars Rover Perseverance)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。 

 

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7月10日: シャトル計画最後の打上/キュリオシティ、虹色に輝く「真珠層」の雲を見る

2021年07月10日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

<宇宙の話題>: 2011年7月8日:シャトル計画最後の打ち上げ

2011年の今週、スペースシャトルアトランティス(ミッション STS-135 )が、ケネディ宇宙センタから、国際宇宙ステーションに向けて打上げられた。このフライトでは、補充用品、予備部品などを軌道の研究室に届けるために、ラファエロ多目的ロジスティックスモジュールを運んだ。これはスペースシャトル計画の最後の打上であった。今日、NASAのマーシャルスペースフライトセンタのオペレーション統合センターが、軌道の研究室を支援して、絶えることなく働いている。人間在住の20年の後、宇宙ステーションは、唯一の宇宙実験場として、また、アルテミス計画のゴールを達成するための踏み石として続けられている。

<出典>: 「NASAの歴史(NASA History)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。

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<火星の話題>: キュリオシティ、虹色に輝く「真珠層」の雲を見る
       (情報が多くありますので、しばらく休日に関わらず掲載を続けます)

NASAのキュリオシティローバーは、2021年3月5日(火星日 3,048 日)に、この玉虫色または「真珠層(mother of pearl)」の雲を見た。マストカメラによってとられた五つの広いパノラマからの縫い合わされたイメージがここに見られる。 フルパノラマ は23のイメージが縫い合わされている。

<出典>: 「マーズローバー・キュリオシティ(Mars Rover Curiosity)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。 

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7月9日: オリオン星雲:ハッブルの視界/キュリオシティ、薄明かりの雲を見る

2021年07月09日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

<宇宙の話題>: オリオン星雲:ハッブルの視界‎

オリオン星雲‎‎のような想像力を刺激する宇宙の眺めは僅かしかない。‎‎ M42 ‎‎とも呼ばれるこの星雲の輝くガスが、僅か 1,500 光年先の巨大な星間‎‎分子雲‎‎の端にある熱く若い星を取り囲んでいる。オリオン星雲は、最も近い大きな星形成領域であり、部分的にどれほどの星達が生まれるかを調査する最高の機会の一つを提供している。しかし、また、この星雲のエネルギーに満ちたこれらの星達は、星の誕生と進化の段階の視界の親しい観察を提供する我々の視界をブロックする、覆い隠すガスとダストの雲を吹き払ってきた。このオリオン星雲の示されたイメージは、これまでで最も鋭い一つであり、ハッブル宇宙望遠鏡からのデータを使って構成されている。この全オリオン星雲は約40光年に広がり、太陽と同じ我々の銀河の渦巻の腕にある。 ‎‎

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。

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<火星の話題>: キュリオシティのナビゲーションカメラ、火星日 3075 日に薄明かりの雲を見る。

そのマストのナビゲーションカメラを使って、NASAのキュリオシティローバーは、2021年3月31日(火星日 3,075 日)の日没直後に、これらの雲のイメージをとった。これらの 夜光雲(noctilucent)または薄明かりの雲(twilight clouds)は水の氷で構成され、氷の結晶が沈む太陽を反射して、それぞれの雲の詳細を容易に見ることができる。

<出典>: 「マーズローバー・キュリオシティ(Mars Rover Curiosity)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。 

<ひとこと>: 動画です。イメージをクリックしてご覧ください。

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7月8日: ファーストスターの形成‎/フライト9に向かう/お知らせ

2021年07月08日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

<宇宙の話題>: シミュレーション:ファーストスターの形成‎

最初の星(ファーストスター:the first stars)がどのように創られたのかをさがすために、非常に初期の宇宙における‎‎星形成‎‎の SPHINX コンピュータシミュレーションが作成され、その結果がビデオに示されている。‎‎ビッグバン‎‎以降の経過期間が左上に百万年単位で示されている。‎‎ビッグバン‎‎から1億年を経てさえも、星が生まれるには、物質が、宇宙全体‎‎に均一に‎‎広がり過ぎていた。‎‎背景放射‎‎のほかには宇宙は暗かった。間もなく、‎‎水素‎‎ガスが豊かな僅かな塊が‎‎ファーストスターとして合体し始める。‎‎このタイムラプスビデオ‎‎では、紫色はガス、白は光を示し、金色は、水素を‎‎イオン化‎‎して荷電電子と陽子に分解するほどエネルギッシュな放射線を示している。金色の領域は、また、‎‎強力な超新星‎‎として死ぬ、最も巨大な星をも追跡している。差込みの円は銀河になりつつある中心領域‎‎を強調している‎‎。このシミュレーションは宇宙が約5億5千万年前まで続く。この ‎‎SPHINX シミュレーション‎‎の精度とそれに使われた仮定を評価するために、この結果は、現在の深い観測と比較されるだけでなく、NASAのジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡で予定される初期宇宙の直接観測とも比較されるだろう。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<動画>: イメージをクリックして Youtube から。。

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<火星の話題>: インジェニュイティヘリコプター、フライト9に向かう

火星の地表上約3メートルを30秒間浮いた、4月19日のインジェニュイティの歴史上初めてのフライト以来、ヘリコプターは、更に遠く、速く、積極的に飛ぶことによって能力を広げてきた。インジェニュイティは、10メートルまでの高度と、地上速度秒速4メートルまでを飛んだ。フライト4までで266メートルの距離をカバーし、フライト6では大気中に2分 19.9 秒留まった。五つの異なる離着陸場を飛び、その三つは衛星イメージによってのみ確認された。更に、 その目標の約5メートル内に着陸する飛行中の異常をさえ生き残った。インジェニュイティは既に予定を上回っているが、フライト9では、この友好的でない地を横断する新しいレベルの高速を予定している。
パーサービアランスは、現在、このローバーのような車輪のローバーにとって非常に挑戦的な砂のリップルの特性を持つ Seitah と呼ばれる科学的に興味深い領域の東端にある。この旅で、インジェニュイティの先の二回のフライトは、ローバーより近道をとってついていくように設計された。インジェニュイティは、通過した岩とリップルのカラーの空中イメージを再度撮り直す予定である。--- 以上は記事の要約です。

<出典>: 「マーズヘリコプター・インジェニュイティ」

<大判>: 大判はイメージをクリック。 

<ひとこと>: 左のイメージは、マーズローバー・パーサビアランスとマーズヘリコプターインジェニュイティの現在位置。イメージをクリックして大判から確認。

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<お知らせ>: 7月7日に切離しの予定であった国際宇宙ステーション「スペースX」ドラゴン貨物船は、着水予定地点の気象状態から、更に7月8日夜以降に変更されました。ご覧になるには、ホームページの「ウェブNASAテレビ放送予定」から。 

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7月7日: 米国旗に敬礼する/火星のメタンのミステリーの説明に近づく/お知らせ

2021年07月07日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

<宇宙の話題>: 2021年の旗の日:米国旗に敬礼する

毎年6月14日は米国の旗の日として祝われる。議会のオンラインサイトのライブラリによれば、1916年5月30日、ウッドロー・ウィルソン大統領は、6月14日を、国の旗の日に制定する大統領宣言を出した。この日は、米国の公式の旗として、このスターズアンドストライプスの採択を祝う。全てのNASAの宇宙船には米国の旗を含んでいる。この数十年を通して、我々の国旗は、月に置かれ、星間宇宙に向かい、火星のローバーに伴われ、宇宙服に表された。この肖像的なイメージでは、ミッション指揮官ジョンヤングが、ジャンプしている間に旗に敬礼している! アポロ16号月着陸船オリオンと月移動車が背景にある。

<出典>: 「NASAの歴史(NASA History)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。

<ひとこと>: 先の日曜日7月4日は米国独立記念日でした。これを記念して米国旗に関する記事を取上げました。

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<火星の話題>: 科学者達、火星のメタンのミステリーの説明に近づく

火星でのメタンの検出の報告は、科学者達と非科学者達を同様に虜にした。地球では、多くのメタンが、大部分、家畜が食む植物の微生物によってつくられる。しかし、牛、羊、山羊などがいない火星での発見は、赤い惑星で微生物が生きていたことを意味するかもしれないので刺激的である。しかしながら、メタンは、微生物または他の生物とも無関係かもしれない。岩、水、熱の相互作用を含む地質学的プロセスが、また、それを生み出すことができる。火星でメタンの源を確認する以前に、科学者達は、他が検出しないのに、なぜ、ある機器のみがガスを検出したのかの、彼らを悩ましている疑問を解決しなければならない。たとえば、NASAのキュリオシティローバーは、ゲイルクレータの地表で、メタンを繰り返し検出してきたが、ヨーロッパ宇宙機関のエクソマーズガス追跡軌道船は、火星の大気圏の高くで、いかなるメタンをも検出しなかった。

<出典>: 「マーズローバー・キュリオシティ(Mars Rover Curiosity)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。 

<ひとこと>: これは今年5月下旬に発表された記事の一部です。地球では、メタンは温暖化の大きな原因として、その発生源となる家畜が問題となっています。これまで多くの火星探査機が送られてきましたが、メタンの検出が大きく報じられたのは初めてです。イメージはキュリオシティの火星での自画像。

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<お知らせ>: ➀ 7月6日に切離しの予定であった国際宇宙ステーション「スペースX」ドラゴン貨物船は、着水予定地点の気象状態から、今日7月7日夜以降に変更されました。
➁ 今夜7月7日、国際宇宙ステーションの星出飛行士とのインタビューが予定されています。
以上、共に中継放送時刻等は「ホームページ」の 「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。 

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7月6日: 土星のオーロラのダンス/火星の水を失うのに熱とダストが寄与する

2021年07月06日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

<宇宙の話題>: 土星のオーロラダンス

関連する変化と、ムービーをつくるために十分なイメージを探すことを試みる他の目的のために、科学者達は、カッシーニ宇宙船によってとられた土星の何百もの赤外線イメージを選び出した。出来上がった土星のオーロラのムービーは、太陽の角度だけでなく、惑星の回転もまたはっきりと示している。更にまた、いくらかのオーロラの変化は、恐らく土星の月(注:衛星)に起因する土星の磁気圏の波に関連しているように見える。ここに描かれた2007年にとられた疑似カラーのイメージは、赤外線の三つの帯を持つ土星を示している。リングは相対的に青い日光を反射し、惑星自身は比較的低エネルギーの赤で輝いている。南のオーロラの帯が可視光線の緑で見える。オーロラが土星の超高層大気を熱することが最近発見された。土星のオーロラの理解は、地球のオーロラをよく理解するための道である。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。

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<火星の話題>: ‎科学者達、火星の水を宇宙に放つのに、熱とダストが寄与していることを発見する

NASAの火星大気揮発性探査(Maven)宇宙船を使っている科学者達は、赤い惑星の地表近くの水蒸気が、誰もが予想したよりも、大気圏の高くに放たれていることを発見した。そこでは、水蒸気が、帯電しているガスの粒子(またはイオン)によって破壊されて容易に宇宙に失われる。研究者達は、彼らが明らかにした現象は、火星を、何億年もの間に、数百メートルまでの深さの広域な海水を失わせてきたいくつかの一つであると言っている。2020年11月13日のジャーナル「サイエンス」の彼らの報告で、研究者達は、暖かい季節の間に凍った極冠から昇華した後高くに運ばれて、火星は今日も水分を失い続けていると言っている。

<出典>: 「火星(Mars)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。

<ひとこと>: この記事はやや古い昨年11月の発表ですが、火星の調査では避けて通れない、基本となる重要な事項なので再度取り上げています。

太陽系の中で地球に近い火星に、地球の生物に必須の成分である水がないのは何故だろう? 火星には以前に水があったとしたら何故失われたのだろう? この疑問は、探査が進み、古代の火星には大量の水があったとする間接的な証拠が明らかになるにつれ、一層大きな調査目的となってきた。現在、NASAのメイブンと共に、ヨーロッパ宇宙機関のエクソマーズ(Exomars)もこの調査目的で火星を周回している。
この問題は火星の生物探査の前提であるばかりでなく、地球の将来に向けても極めて重大な調査の一つになっている。

 

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7月5日: カナダ・アメリカの熱波/初めての自律誘導ドライブ

2021年07月05日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

<宇宙の話題>: カナダ・アメリカの熱波

夏の間熱波は全く一般的であるが、カナダと米国の西の地域を襲っている焼けるような熱波は特に破壊的だった。カナダは、3回目の連続的な日でその温度記録を破った。バンクーバーの北東の村リットンでは6月29日に途方もない摂氏 49.6 度を記録し、ポートランド、オレゴンは、また、続けて3日間その史上最高の温度記録を破った。6月29日のカナダと米国地域の陸地表面温度を示すこのマップに、その熱波の広がりを見ることができる。このデータは、バンクーバー、摂氏43度に達したポートランド、摂氏45度を記録したカルガリーの地表温度を示している。記録された最も熱い温度は、陸地最大表面温度で摂氏約69度の、濃い赤で見られるワシントン州である。このマップは、コペルニクスセンチネル3号ミッションからのデータを使ってつくられた。一般的に気象予想は空気の温度を予測するが、センチネル3は地表面から放射するエネルギーを測定する。したがって、このマップは陸地の地表面の実際の温度を示している。イメージの明るい青は、雪、氷、または雲を表している。

<出典>: 「センチネル3(Sentinel-3)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。

<ひとこと>: ヨーロッパ宇宙機関の記事、昨日の記事の続きです。

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<火星の話題>: パーサービアランス、初めての自律誘導ドライブ

NASAのパーサービアランスマーズローバーの、自動誘導機能(AutoNav)を使った初めてのドライブでの左右の誘導カメラ(NaveCam)からの視界。 NaveCam はカラーも可能であるが、このソフトウェアは、マシンビジョンソフトウェアが処理するのに容易なパンクロのイメージを使っている。パーサービアランスの改良されたカメラと新しいコンピュータは、機動性ソフトウェアにおける大きな改善を可能にした。この新しい自動誘導アルゴリズムは、ローバーに、より速く、より効率的にドライブする場を提供している。その能力の初のテストとして、パーサービアランスのチームは、自律誘導を可能な危険な岩にローバーを導くドライブを計画した。このソフトウェアは、危険な岩を特定し、ローバーのコースをその周りに迂回させることに成功した。

<出典>: 「マーズローバー・パーサービアランス(Mars Rover Perseverance)」

<動画>: イメージをクリックしてビデオ(.mp4)をご覧ください。 

 

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7月4日: 地中海の熱波

2021年07月04日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

<宇宙の話題>: 地中海の熱波

今週、アクロポリスの一時的な閉鎖に至る焼けるような熱さが、ギリシャとトルコに打撃を与えた。このマップは、6月30日の、ギリシャと周辺の国の、陸地の表面温度を示している。このデータは、アテネの北西とトルコの多くの領域を含む、多くの場所での摂氏50度超に達する地表温度を示している。このマップは、ヨーロッパ宇宙機関のコペルニクスセンチネル3号の海陸表面温度放射計を使ってつくられた。気象が空気の温度を予報するのに対して、この衛星は地球から放射する真のエネルギー量を測定するので、このマップは、陸地表面の実際の温度を表している。

<出典>: 「センチネル3(Sentinel-3)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。

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<火星の話題>: 土曜日・日曜日・祝日はお休みです。

 

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7月3日: シューメーカーインパクト構造

2021年07月03日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

<宇宙の話題>: シューメーカーインパクト構造、オーストラリア

6月30日は小惑星の日、ヨーロッパ宇宙機関のコペルニクスセンチネル2号ミッションは、オーストラリア西のシューメーカーインパクト構造に我々を連れて行った。ほぼ円形のシューメーカーインパクトサイト(右下)は、直径約30キロメートルの、暗褐色に見える堆積岩でつくられた同心のリングによって定義される。このインパクトの正確な年齢は分からないが、1~6億年前と推定される。この疑似カラーのイメージは、地質を分類するために使うことができるスペクトル帯を選んで処理された。明るく青いエリアは塩水で短命な湖である。小惑星の日、広域なキャンペーンは、刺激的な5時間の放送番組とともに6月30日に戻る。

<出典>: 「センチネル2号(Sentinel-2)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。

<ひとこと>: 昨日の記事に関連して、‎小惑星の日に関するヨーロッパ宇宙機関の記事です。 「‎小惑星の日(Asteroid Day)」 は国連が定める世界的な啓発キャンペーンの日。その目的は、小惑星に関する正しい理解とその危険について、一般の人々に関心を持たせ教育することです。

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<火星の話題>: 土曜日・日曜日・祝日はお休みです。

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7月2日: 太陽系の小惑星帯を描く/‎3Dのインジェニュイティヘリコプター

2021年07月02日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

<宇宙の話題>: 太陽系の小惑星帯を描く‎

今日は国際小惑星の日!‎ ‎小惑星は、時には小惑星と呼ばれ、約46億年前の太陽系の初期の形成から残された岩石の残骸である。現在知られている小惑星の数は100万を超え、‎この古代の宇宙の瓦礫のほとんどは、火星と木星の間のメイン小惑星ベルトの中で太陽を周回している。小惑星の大きさは、直径約530キロメートルの最大の‎‎ヴェスタ‎‎から、10メートル未満まで様々である。すべての小惑星の結合された総質量は、地球の月のそれよりも少ない。‎‎このイメージは、太陽系の小惑星帯のアーティストのイラストである。‎

<出典>: 「小惑星(Asteroids)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。

<ひとこと>: 「‎小惑星の日(Asteroid Day)」 は6月30日。ここでは発表時刻と時差との関係で掲載が遅れます。

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<火星の話題>: ‎3Dのインジェニュイティヘリコプター

‎‎NASAのインジェニュイティ火星ヘリコプターが、パーサビアランスローバーに搭載された左右のマストカムZカメラによって、2021年6月6日(火星日105)に撮影されたイメージに3Dで見られる。‎

<出典>: 「マーズローバー・パーサービアランス(Mars Rover Perseverance)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。 

<ひとこと>: 立体で見るには青・赤立体眼鏡を使用する。

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