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鳥取の受験生のための塾・予備校  あすなろ予備校の講師が、高校・大学受験に向けてメッセージを送るブログです。

2010年度入試を振り返る②

2010-06-09 12:45:47 | 大学入試
6月9日、ムックの日!ついでにロックの日!!
http://gachapin.fujitvkidsclub.jp/2010/06/201069.html


全国推定1千万人のムックファンも、そうでない人も、
前回に引き続き2010年度入試総括、今回は国公立大学編をいってみよ~!


【全日程で志願者数が増加し倍率上昇】

前回の全体概況でもお話しした
国公立大志願者数は約1万4千人増公立大の志願者増加が一番大きな特徴ですが、
やはり「景気低迷からくる安全志向・地元志向」「センター難化」が要因となっています。

国公立大学前期の志願者数は前年比105%、後期志願者数は101%、
全中後期全ての日程を合算して103%と国公立大人気は全国的なものになりました。


その中でも、「センター難化」の影響を受けて公立大学人気が特に目立ちました。
多くの都道府県には国立大学と公立大学の2大学が設置されていると考えると、
入試難度はおおむね
国立大学 > 公立大学
になっています。

そこに2年連続のセンター難化のあおりを受けて、
・科目負担が少ない(多くの公立大学は私大と同じ3教科で受験できます)
・入試難度が低い(文系は数ⅠAで、理系は国語でやられた受験生が多かった)
ことから、志願者数対前年比は
国立大学 < 公立大学
となりました。

具体的な数字を見ていくと
公立大学前期試験の志願者数対前年比 109%
公立大学中期試験の志願者数対前年比 103%
公立大学後期試験の志願者数対前年比 105%
と、軒並みの上昇を記録。
特に前期の前年比109%は、
「センターでは思ったように得点できなかったが、どうしても国公立大学を目指したい」
という受験生が多くいたことが読み取れます。


また、難関大よりも準難関大(横浜国立大・大阪市立大など)、
準難関大よりも地方国立大(鳥取大など)に志願が集まりました。

センター難化を受け、志願動向が
難関大 → 準難関大 → 地方国立大
とシフトした模様です。

鳥取大学を例に挙げると志願者数の対前年比は122%と昨年よりも2割増し、
中でも地域学部-地域環境学科は、センターでの国語の配点比率が低いことから志願を集め、対前年比で212%
実質倍率も3.4倍→6.5倍と大きく上がりました。
地方国立大学の学科定員は私立大学に比べて少ないのが一般的ですし、
(あくまでも学科単位で見たときの話ですが)
地元の高校生がまずは出願する可能性の高い大学になりますので、
人が集まるときには大きく集まることになります。

それでも、センター難化を受けて合格者の平均得点率(センター試験得点分の)は下がっているところが多いのも特徴ですね。


不況がまだまだ続くなか、国公立大学人気はこれからも続きそうです。
国公立大学を目指す受験生に一つ頭に置いてほしいのは、
センター7割の得点力が必要だということ。
センター試験は受験生の学力到達度を測定する意味合いも持ちますので、
難問・奇問はあまり出題されません。
(難問奇問が出まくる年もありますが、そのときは全体平均が下がるだけなので
大勢に影響はありません)

そして、センター出題者(DNC)は
平均点=6割になるように作問をしていきます。
であれば、センター6割が国公立大学を目指す受験生の死守ライン、
センター7割から受験する大学をある程度選べるようになる、と考え下さい。

5教科(6教科)7科目で合計点7割を取ろうと思ったら、
苦手な科目の積み残しは絶対に避けなければなりません。

英数国に手いっぱい、理社まで手が回らないというのが
今の時点での多くの現役受験生の像だと思います。

遅くても夏までには必ず理社に手をつけること!
ある程度まとまった時間を連続で投入したいのが理社の科目になります。
(特に暗記科目では顕著です)
ですから、夏休みを有効に使って、理社を一通り完成させるようにしてください!


だいぶ長くなったので、今回はここら辺にてお開き!

頑張れ、受験生!!