日経新聞より、気になる話題をひとつ。
4年制私大、38%が定員割れ 今年度入試
前年度よりは改善、不況で地元志向強まる
今春の入試で定員割れを起こした4年制の私立大の割合が38.1%となり、前年度に比べて8.4ポイント改善したことが31日、日本私立学校振興・共済事業団の調査で分かった。不況で受験生が地元志向を強め、地方大学で入学者が回復した影響が大きいという。ただ少子化が進む中で学生獲得競争は激しさを増しており、私大経営は依然厳しい。
調査は全国のほぼ全校にあたる569校が対象で、総定員は前年度比0.2%上昇の約45万人。志願者数と受験者数、入学者数も軒並み増えた。
入学者が定員を割り込んだのは、前年度より48校少ない217校だった。定員に占める入学者の割合を示す「定員充足率」が50%に満たなかった大学は13校で18校減った。
地域別の充足率をみると、大阪、兵庫で微減となった以外は軒並み改善。関東(茨城・栃木・群馬)が前年度比10.6ポイント上昇、中国(鳥取・島根・岡山・山口)が同9.9ポイント上昇、福岡が同9.7ポイント上昇など地方で大幅に上昇した。東京や京都など都市部は横ばいだった。
同事業団は「不景気のため地方出身の受験生が仕送りなどの経済的負担が少ない地元大学を選ぶケースが増えた」と指摘している。
学部別の志願倍率をみると、医学部が最高で22.3倍。教育学部や保健学部などでも倍率が伸びており、不況や就職難を反映して資格を取得しやすい学部の人気が強まっているという。
![](http://www.nikkei.com/content/pic/20100731/96958A9C93819695E0EBE2E7828DE1E3E2E5E0E2E3E29180EAE2E2E2-DSXBZO1200349031072010I00001-PN1-2.jpg)
日経新聞より
改善されたとはいえ、全体の4割近くの私立大学で
募集定員割れを起こしています。
大学という「象牙の塔」も、少子化・景況悪化の波は避けられません。
少しでも学費の安い国公立大へ、
生活費の負担が少ない地元大へ、
志望動向が変化していったのが2010年度入試でした。
その結果を如実に反映した新聞記事だと思います。
今度、どのような推移を見せるかはわかりません。
ですが、「人の集まる大学」と「人を集められない大学」の差は
より一層顕著になっていくでしょう。
高3・高卒の受験生のみならず、中学生や高校1・2年生の皆さんにも
知っていてほしい内容ですね。
4年制私大、38%が定員割れ 今年度入試
前年度よりは改善、不況で地元志向強まる
今春の入試で定員割れを起こした4年制の私立大の割合が38.1%となり、前年度に比べて8.4ポイント改善したことが31日、日本私立学校振興・共済事業団の調査で分かった。不況で受験生が地元志向を強め、地方大学で入学者が回復した影響が大きいという。ただ少子化が進む中で学生獲得競争は激しさを増しており、私大経営は依然厳しい。
調査は全国のほぼ全校にあたる569校が対象で、総定員は前年度比0.2%上昇の約45万人。志願者数と受験者数、入学者数も軒並み増えた。
入学者が定員を割り込んだのは、前年度より48校少ない217校だった。定員に占める入学者の割合を示す「定員充足率」が50%に満たなかった大学は13校で18校減った。
地域別の充足率をみると、大阪、兵庫で微減となった以外は軒並み改善。関東(茨城・栃木・群馬)が前年度比10.6ポイント上昇、中国(鳥取・島根・岡山・山口)が同9.9ポイント上昇、福岡が同9.7ポイント上昇など地方で大幅に上昇した。東京や京都など都市部は横ばいだった。
同事業団は「不景気のため地方出身の受験生が仕送りなどの経済的負担が少ない地元大学を選ぶケースが増えた」と指摘している。
学部別の志願倍率をみると、医学部が最高で22.3倍。教育学部や保健学部などでも倍率が伸びており、不況や就職難を反映して資格を取得しやすい学部の人気が強まっているという。
![](http://www.nikkei.com/content/pic/20100731/96958A9C93819695E0EBE2E7828DE1E3E2E5E0E2E3E29180EAE2E2E2-DSXBZO1200349031072010I00001-PN1-2.jpg)
日経新聞より
改善されたとはいえ、全体の4割近くの私立大学で
募集定員割れを起こしています。
大学という「象牙の塔」も、少子化・景況悪化の波は避けられません。
少しでも学費の安い国公立大へ、
生活費の負担が少ない地元大へ、
志望動向が変化していったのが2010年度入試でした。
その結果を如実に反映した新聞記事だと思います。
今度、どのような推移を見せるかはわかりません。
ですが、「人の集まる大学」と「人を集められない大学」の差は
より一層顕著になっていくでしょう。
高3・高卒の受験生のみならず、中学生や高校1・2年生の皆さんにも
知っていてほしい内容ですね。