数学・英語とセンター対策アドバイスに続いて、今回は国語の番です。
今日はセンター国語の最近の特徴と【古文】、【漢文】についてお話しましょう。
現代文の【評論】【小説】についてはまた後ほど・・・
【最近のセンター国語の特徴】
一言で言ってしまうと、センター国語のトレンドは
「長い!」
この一言に尽きます。第1問の評論では前年にくらべ約1.5倍のボリュームとなり、小説や古文にしても長文化の傾向は顕著なものになっています。
その中で漢文だけは若干短い内容になっているので、漢文の時間配分がキーになりそうです。
重要なのは、
「自分のタイムテーブルをしっかり守ること」
評論は〇〇分、小説は〇〇分、古文で〇〇分使って・・・という計画をしっかり立ててください。評論文で一番最後の問題に10分かけて正解を出したとしても、得られる点は高くても10点までです。10分あったらひょっとしたら漢文は全部解けて、満点(50点)が取れるかもしれません。どちらの方がより高い得点が望めるか、言わずもがなです。自分の中の制限時間を越えたら次に進む勇気を持ってください。また、このタイムテーブルを作るには毎回の模試でしっかり時間配分を意識して受験してくことが必要になります。
具体的には、試験時間の80分を評論・小説・古文・漢文の4つで割った20分をそれぞれ振り当て、自分の得意・不得意でプラスマイナス5分で計算していくのが良いでしょう。例えば、
評論 25分
小説 15分
古文 25分
漢文 15分
という感じで。これを、毎回の模試ごとに意識して、時間配分がうまくいかないようならば調整を加えてください。
【古文】
先ほども古文は長文化していると述べましたが、内容としてはさほど複雑ではありません。ただ、現代文と比べたときの古文の最大の特徴である
「動作の主語が明示されていなくても次々と変わっていく」
つまり、
「登場人物がある程度数があり、人物関係が複雑」
というタイプの出題をセンター試験は好む傾向があります。基本的なことですが、
①リード文・注釈はしっかり読む(これがないと人物関係を理解できない)。
②登場人物には四角をつけて、
同一人物の別名表記が出たら誰だかわかるようにしておく。
ことは毎回の古文読解の中で気をつけるようにしてください。
それから、皆さんがよく古文に関して困っている事項として、「文法」が挙げられると思いますが、英語の文法事項に比べたら数は多くありません。まずは古文文法3大重要カテゴリの
「受身・尊敬・可能・自発」、「完了」、「推量」
の理解を最優先にして、それから他のカテゴリも理解していくようにしてください。
それと、文法の学習をしていてよく忘れやすいのが、
「古文文法=古文読解を助けるツール」
ということ。英語の問題のように、古文の文法問題だけが単独で出題されるということは絶対にありません。あくまでも読解をしていく上で必要な知識が文法なのですから、覚えた文法は読解の中にきちんとフィードバックするようにしてください。
また、「古文単語」がなかなか覚えられなくて・・・という声もよく聞きます。
センター突破に必要な古文単語の数はわずか300個程度です。それも、「語源」・「漢字」を知っていれば意味を導き出せる単語がほとんどです。ゴロで覚えていくよりは、語源や漢字を知っていたほうが忘れにくですし応用も利きます。1日10個やれば1月で終わる量ですから、この「語源」・「漢字」に詳しい単語帳の完成を10月までに終わらせるようにしてください。(「どの単語帳を使えばいいのか分からない」という方、お勧めのものを紹介しますよ!ぜひあすなろを訪ねてください^^)
【漢文】
長文化していくセンター国語の中で漢文だけは短文化・易化傾向にありますから、この漢文で出来るだけ早く解いて、しかも確実に点数を取っておきたいところです。
漢文の文法ともいえる「句形」は70個程度で数も多くありません。句形の学習では
「再読文字」・「否定」・「疑問」・「使役」・「受身」
から始めて、重要句形を全て理解しておくようにしてください。この句形が覚えられたら、漢文読解がかなりスムーズになるはずです。
また、漢文の読解では、「対句・対立語句」を使った表現が非常によく出されます。陰陽思想に基づいて、全く性質が異なる(反対になる)2つものを使い、二項対立的に文章を展開していくのが漢文の最大の特徴ですから、この「対句・対立語句」が出てきたら必ずチェックするようにしてください。
さて、かなり長くなってしまいましたが、一旦ここで「センター突破これだけはやっとけ」国語編①は終了しましょう。また、【評論】・【小説】に関しては後日ご紹介するとして、
頑張れ受験生!まだまだ出来ることはたくさんあるぞ!!
質問などあれば、ぜひコメントを残していってくださいね^^
今日はセンター国語の最近の特徴と【古文】、【漢文】についてお話しましょう。
現代文の【評論】【小説】についてはまた後ほど・・・
【最近のセンター国語の特徴】
一言で言ってしまうと、センター国語のトレンドは
「長い!」
この一言に尽きます。第1問の評論では前年にくらべ約1.5倍のボリュームとなり、小説や古文にしても長文化の傾向は顕著なものになっています。
その中で漢文だけは若干短い内容になっているので、漢文の時間配分がキーになりそうです。
重要なのは、
「自分のタイムテーブルをしっかり守ること」
評論は〇〇分、小説は〇〇分、古文で〇〇分使って・・・という計画をしっかり立ててください。評論文で一番最後の問題に10分かけて正解を出したとしても、得られる点は高くても10点までです。10分あったらひょっとしたら漢文は全部解けて、満点(50点)が取れるかもしれません。どちらの方がより高い得点が望めるか、言わずもがなです。自分の中の制限時間を越えたら次に進む勇気を持ってください。また、このタイムテーブルを作るには毎回の模試でしっかり時間配分を意識して受験してくことが必要になります。
具体的には、試験時間の80分を評論・小説・古文・漢文の4つで割った20分をそれぞれ振り当て、自分の得意・不得意でプラスマイナス5分で計算していくのが良いでしょう。例えば、
評論 25分
小説 15分
古文 25分
漢文 15分
という感じで。これを、毎回の模試ごとに意識して、時間配分がうまくいかないようならば調整を加えてください。
【古文】
先ほども古文は長文化していると述べましたが、内容としてはさほど複雑ではありません。ただ、現代文と比べたときの古文の最大の特徴である
「動作の主語が明示されていなくても次々と変わっていく」
つまり、
「登場人物がある程度数があり、人物関係が複雑」
というタイプの出題をセンター試験は好む傾向があります。基本的なことですが、
①リード文・注釈はしっかり読む(これがないと人物関係を理解できない)。
②登場人物には四角をつけて、
同一人物の別名表記が出たら誰だかわかるようにしておく。
ことは毎回の古文読解の中で気をつけるようにしてください。
それから、皆さんがよく古文に関して困っている事項として、「文法」が挙げられると思いますが、英語の文法事項に比べたら数は多くありません。まずは古文文法3大重要カテゴリの
「受身・尊敬・可能・自発」、「完了」、「推量」
の理解を最優先にして、それから他のカテゴリも理解していくようにしてください。
それと、文法の学習をしていてよく忘れやすいのが、
「古文文法=古文読解を助けるツール」
ということ。英語の問題のように、古文の文法問題だけが単独で出題されるということは絶対にありません。あくまでも読解をしていく上で必要な知識が文法なのですから、覚えた文法は読解の中にきちんとフィードバックするようにしてください。
また、「古文単語」がなかなか覚えられなくて・・・という声もよく聞きます。
センター突破に必要な古文単語の数はわずか300個程度です。それも、「語源」・「漢字」を知っていれば意味を導き出せる単語がほとんどです。ゴロで覚えていくよりは、語源や漢字を知っていたほうが忘れにくですし応用も利きます。1日10個やれば1月で終わる量ですから、この「語源」・「漢字」に詳しい単語帳の完成を10月までに終わらせるようにしてください。(「どの単語帳を使えばいいのか分からない」という方、お勧めのものを紹介しますよ!ぜひあすなろを訪ねてください^^)
【漢文】
長文化していくセンター国語の中で漢文だけは短文化・易化傾向にありますから、この漢文で出来るだけ早く解いて、しかも確実に点数を取っておきたいところです。
漢文の文法ともいえる「句形」は70個程度で数も多くありません。句形の学習では
「再読文字」・「否定」・「疑問」・「使役」・「受身」
から始めて、重要句形を全て理解しておくようにしてください。この句形が覚えられたら、漢文読解がかなりスムーズになるはずです。
また、漢文の読解では、「対句・対立語句」を使った表現が非常によく出されます。陰陽思想に基づいて、全く性質が異なる(反対になる)2つものを使い、二項対立的に文章を展開していくのが漢文の最大の特徴ですから、この「対句・対立語句」が出てきたら必ずチェックするようにしてください。
さて、かなり長くなってしまいましたが、一旦ここで「センター突破これだけはやっとけ」国語編①は終了しましょう。また、【評論】・【小説】に関しては後日ご紹介するとして、
頑張れ受験生!まだまだ出来ることはたくさんあるぞ!!
質問などあれば、ぜひコメントを残していってくださいね^^