RICOH Caplio GX100
ステレオカセットデッキTC-K555(79,800)
1982/10/15にプログラムタイマーPT-34S(19,800)と一緒に80,000で買ったもの。これを買うために、ヤマハのパワーアンプM-4を60,000で下取りに出している。
あれからもう25年が経ったのだ。
タイマーはかなり前に故障して使えなくなって、代替品を捜したのだけれど需要が無いためかもう製品は販売されていなかった。
RICOH Caplio GX100
TC-K777の設計思想を継承。
独立3ヘッドで記録密度を高め、クローズドループ・デュアルキャプスタンが走行特性を守り、さらにドルビーNR・Cタイプも装備して音質追及に徹したカセットデッキ。
ドルビーは、BタイプもCタイプも試してみたが、音楽のニュアンスが削除されてしまい面白みが無い音になってしまうので共に使わなくなった。
デジタルカメラで高感度撮影をした時の何とかみたいで、それを無くする処理をすると写真が不自然になることと同じようなもんだろう。
RICOH Caplio GX100
テープセレクターはバイアス/イコライザー同時切替え4段セレクター、これに連動してそれぞれのテープタイプ別に最適録音レベルを示すプロパーセッティングレベルガイドもピークプログラムメーター内に点灯表示します。
まずこのスイッチが壊れた。
TYPEⅠのスイッチは正常だが、TYPEⅡ~Ⅳのスイッチは押しても固定されずに戻ってしまう。
ストッパーが磨耗してしまったか。
ノーマルテープを聴くぶんには支障は無かったのだが。
RICOH Caplio GX100
触れる感覚のフェザータッチオペレーションをさらに軽くしたファインフェザータッチオペレーションを採用。
早送りや巻戻しからストップボタンを介さずに、ダイレクトに再生ポジションにチェンジできるなど、ロジックコントロールならではの使い勝手の良さ、信頼性の高さはそのまま引き継いでいる。
だが、1月4日突然何の前触れも無くレコードボタンが作動しなくなった。
接点に埃が溜まったのか、回路がリークして通電しないのか、作動しない。
テープセレクターが故障したときにオーディオ店の担当者に尋ねたら、既に交換部品が無いから修理できない―という返事である。
昔の製品とはいえレバー式のデッキではなく電子技術を使った製品だから、スイッチアッセンブリー交換となるのだろう。
修理部品在庫なしのため修理不能という返事しか戻ってこないことが予測される。
何か象徴的な年の初めであった。
ベルトドライブのターンテーブルやテープレコーダーは、
モーターが生きていてもベルトが駄目になると、製品そのものが使えなくなります。
知識と技術があればベルトを作って直すこともできるのかもしてません。が、
デッキのスイッチも、レバースイッチ?ならすり減るまで壊れないのでは、
オーディオテープレコーダーも3世代目で消える運命か、
初代は民生用のオープンリールを使用したデッキで、Lカセットとかいってオープンリール用のテープを箱に入れて使うデッキを2世代目とすれば、これはすぐに消えてしまった。
3世代目がカセットテープを使ったデッキ。
フィリップスだかがカセットの規格を公開して世界基準になったので広く普及したのだが、
どんなにテープ製造の技術を高めてもテープ幅がネックとなり音の厚みはオープンにはかなわなかった ね。
レコード盤がCDとなり、音も変わったが録音機もMDやDATやらに変わってしまった。
せっかくお金をためて買ったデッキだが壊れてしまってはただの鉄の箱。
もうオープンリールテープはとうの昔になくなったが、大事に聞いてきた録音済みのカセットテープも消え行く運命か。
技術の進歩とは、なんと悲しいものか な。
25年も前のカセットをカーステレオでも聴いているが、車を替えればカセットも使えなくなる。
今年1年身体が故障しないで動いてくれるよう祈るばかりです。(苦笑)