ウエスティに猫な日々

日々の料理と外食、趣味の熱帯魚と読んだ本の感想と我が家の犬と猫の話。
ほか、日々のちよっとした独り言。

「 わりなき恋 」 岸 恵子

2015-06-11 20:39:08 | 
   「 わりなき恋 」   岸 恵子

       

あの女優の岸恵子さんが書かれた私小説とも言われている本です。 図書館で借りてきました。
たくさんの小説やエッセイを書かれているのを初めて知りました。
昔、「君の名は」がテレビで放映されていて、すごい人気でした。 当時、子供だった私は、見ていなかったので内容は覚えていませんが、
「忘却とは忘れ去ることなり。忘れえずして忘却を誓う心の悲しさよ」  君の名はと~と歌が続くのが耳に残っています。
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69歳のドキュメンタリー作家・伊奈笙子と、58歳の大企業役員の九鬼兼太が、パリ行きの飛行機に乗り合わせて知り合い、恋に落ちる。
笙子は、夫を30年前に事故で亡くし独り身だが、兼太には妻子があるので、いわゆる不倫。
どちらも忙しく、世界を舞台に時間の許す限り逢瀬を重ね、7年の歳月が流れる。
その間のいろいろな出来事。二人の心の揺れ。震災。友や家族の死。
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兼太には、モデルになった実在の人物がおられ、読みすすむ間も、岸さんとその方のイメージが強かったです。
主人公は、二人とも知識が豊富で地理・歴史・文学・芸術などに詳しく、国際的で、難しい言葉や事柄が出てくるたびに調べて読みました。
若い頃の恋愛と違い、お金も地位も豊富な経験もある、ハイソサエティな大人の恋愛小説です。

69歳から76歳までの恋。恋に年齢はないでしょうが、国際的に活躍されている岸さんだからできる恋だとも思います。
自分を振り返って、今でも半分オジさん化しているのに、69歳になれば半ば化石化しているでしょうね。
気は若いつもりで、若い俳優さんや、お店の若いスタッフを見て可愛いなとは思いますが、
今は、孫の成長と、ゴルフやボーリング、ゲームに読書、花や野菜の世話に、家族や友達とのランチや飲み会が一番の楽しみです。
スッピンでウロウロしていると、短髪、色黒、がっちりした体格で、オジさんに間違われるので、岸さんのように、
いつまでも女性らしく美しく心掛けないといけないなと思いました。


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  ありがとうございます


コメント
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