ウエスティに猫な日々

日々の料理と外食、趣味の熱帯魚と読んだ本の感想と我が家の犬と猫の話。
ほか、日々のちよっとした独り言。

「 デシート 」  神崎 和幸

2015-06-25 15:18:42 | 
  「  デシート  」  神崎 和幸

        

「 マスカレード イブ 」に、コメントを下さった神崎和幸さんが、作家さんだと知り、作品を調べて読みました。
堺出身で身近に感じます。 代表作、「 デシート 」 賛否両論でしたが、まずは読まないと始まりません。
デシートの意味は「 欺瞞 」。
探偵さんが主人公です。 探偵ものや刑事ものは、結構好きなのでよく読んでいます。
暗号や、謎解き、時間表や、密室、トリックは苦手です。

たまたま、家族の病院の付き添いの日で、待ち時間があるので、持って行って読みました。
読みやすい文章で、待っている間に半分読めました。
先が読みたくて、帰って家事は後回しで、残り半分読みました。
~~~~~~~~
主人公の、紀埼誠一は探偵事務所の調査員。
コンビニのアルバイトの女性店員・赤井に、ほのかに思いを寄せている。

或る夜、自宅マンションへの帰り道、前を歩く赤井に気が付く。
すると彼女は前方の何かを見て、突然立ちすくみ逃げ出し転倒して気を失った。

財閥会長・福永栄三の次男・豊二が犯した殺人、それを目撃したことから二人は一連の事件に巻き込まれていく。
記憶を失った赤井窓華のため、誠一は、福永と対決する。
金と権力ですべてを牛耳る福永に、誠一は窮地に追い込まれながらも、一人で立ち向かうが、
調べれば調べるほど、裏に絡んだいろいろな事情が明るみになっていく。
~~~~~~~~
最後に、アラッ! まあ~! そうだったのかの展開。
福永の数々の過去の悪行、窓華の父親の件や母親・菅沼ゆり子の過去。
でも、ゆり子は許しがたいです。 浮気をして知らん顔して夫の子として子供を産み、その子を置いて、また次の浮気相手と逃げる。
その男とも別れて、福永の世話になり、彼と別れてからも、なぜか裕福な暮らしをしていて、正当防衛とはいえ人を殺して、うやむやに。
窓華を育てた父親が、良いことなしで可哀相です。
誠一の姉の自殺も不可解です。

2時間のサスペンスドラマとして観たいです。
探偵・紀埼誠一を主人公に続編が出来ればいいですね。



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  ありがとうございます








コメント (3)
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