ウエスティに猫な日々

日々の料理と外食、趣味の熱帯魚と読んだ本の感想と我が家の犬と猫の話。
ほか、日々のちよっとした独り言。

「 九十歳。 何がめでたい 」  佐藤 愛子

2017-07-24 23:01:40 | 
      「  九十歳。 何がめでたい 」   佐藤 愛子

              

図書館に2月にリクエストしていたのがやっと届きました。
本を開いてびっくり!!  字が大きい。 いつも読んでいる本の3倍はあります。
この本は高齢の方もたくさん読まれるから配慮しているんだなと納得。

佐藤愛子さんは新聞・テレビなどで拝見してよく知っていますが、この本が初めてで1冊も小説を読んでないことに気づきました。
女性誌に連載された28のエッセイです。
88歳の時、最後の長編小説「 晩鐘 」を書き上げ、「 のんびり 」の生活に入ったが、毎日がウツウツしているとき、女性誌からこの連載が入ったそうです。

「 いちいちうるせえ! 」「 長生きすることは、全く面倒くさいことだ 」「 まったくしつこいねェ 」「 死ぬに死ねぬ情けさ 」とヤケクソで生きているそうです。
これだけ言いたいことを言えればスッキリするでしょうね。

表紙にも裏表紙にも中にも犬が描かれています。 
犬のハナちゃんに対して言葉と反対に、深い愛情を感じました。 やさしい方なんだなと。

「 人生相談 」が度々登場しますが、これがまた面白い。 そういう考え方も答えもあるんだと。
こんなにしっかりされているのに、「 思い出のドロボー 」で、15歳の少女にすっかり騙されて、全預金を盗られた下りは、今ではあり得ないことで時代だなと思いました。
50年ほど前の話で、その時15歳だった少女も今や60代半ば。 自分が書かれているこの本読んでるかしら?

今年94歳になられる佐藤さん。 『 いつまでもお元気で 』と言えば、叱られそう。
今さらですが、なにか1冊でも作品を読んでみましょう。


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