酔眼独語 

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鳩山はバカなのか

2010-04-14 06:07:06 | Weblog
 こういう行動を普通は非常識という。核保安サミットの夕食会席上でオバマに普天間飛行場移設問題での協力を「要請」したわが鳩山由紀夫首相のことだ。

 《訪米中の鳩山由紀夫首相は12日夜(日本時間13日午前)、核安全保障サミットの夕食会でオバマ米大統領と隣席に着いて約10分間非公式に会談した。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題に関し、5月末までに決着させると強調すると同時に「沖縄の負担軽減」に理解を求めた。首相は、移設先の具体的地名は挙げなかったと記者団に述べた。

 首相は「沖縄の負担を軽減することは、日米同盟を持続的に発展させるために必要だ」と強調。移設先をめぐり岡田克也外相とルース駐日米大使とで進めている交渉に関し「大統領にも協力願いたい」と要請した。

 今回、日本側が要請した公式な首脳会談を米側が断った経緯に加え、非公式会談もわずか10分間で踏み込んだ内容にならなかったことから、5月決着への道はさらに険しいものとなった。

 首相は会談で「日米同盟が大事で、その中で普天間問題についても努力をしている」と説明。オバマ大統領の発言について、首相は記者団に対し「恐縮だが、大統領がどういう話をしたかは言うべきでない」と紹介を避けた》=共同=。

 米国の大統領に「5月末決着」を約束した以上、鳩山の退路は完全に絶たれた。ところが、「大統領はどう答えたか」との記者団の質問に答える鳩山の顔には笑みが浮かんでいた。出てきた言葉は「私の口から申し上げるわけには参りません」だ。いい反応はなかったのだろう。ホワイトハウスが出した「会談」のコメントにも普天間はなかった。

 サミットの夕食会という儀礼的な席で、「細かな」懸案を持ち出すなど愚の骨頂だ。おそらくオバマは普天間の詳細など知りもしない。

 鳩山がいまオバマに申し入れるべきは、日米安保の再々定義であり日米同盟深化の道筋を話し合うことである。普天間をはじめとする在日米軍基地を巡る諸問題の解はそこからしか導き出せない。

 大本の論議をほうっておいて、実務者がするようなことに首相が熱中する。これではアホというしかない。それともこれが宇宙流なのか。
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