2日発足した野田内閣に対する世論調査の結果が出そろった。70%超から50台%と分かれたが、菅政権の10%台からはいずれも急上昇している。
面白いのは民主党と距離を置くメディアほど高支持率となっていることだ。金欠で自前の調査ができない?産経はフジテレビの「新報道2001」を借りて紙面化したが何と70・8%。以下、日経の67%、読売65%、共同62%と続く。毎日は56%、最も低いのが朝日で53%である。
野田内閣を支持しますか。支持しませんか。という単純な質問でこれほどの開きが出た。世調を信用すれば、この結果から各紙の購読者の傾向がうかがえる。政権交代歓迎派、ないしは民主党に多少のシンパシーを感じている向きは、野田に自民党回帰のにおいを感じている。「何か怪しい」で半分しか支持がないのだ。
自民党回帰派、ないし原発維持派は「野田なら手荒なことはやらない」と安心感を表明したことになる。
もっとも、内閣の顔触れが決まって発足しただけで「支持しますか、しませんか」などと聞くのは馬鹿げている。この時期聞くならせいぜい「この内閣は期待できそうですか」だろう。「支持する」とした理由も泣かせる。「首相が野田さんだから」「首相は信頼できる」。どじょう宰相、雨の日も風の日も駅前演説24年…。39年前の角栄首相誕生を思い出させる「いい話」が満載だった。
政治もしょせんは人情話、と考えれば世論調査がこうした数字をたたき出すのは当然かもしれない。
面白いのは民主党と距離を置くメディアほど高支持率となっていることだ。金欠で自前の調査ができない?産経はフジテレビの「新報道2001」を借りて紙面化したが何と70・8%。以下、日経の67%、読売65%、共同62%と続く。毎日は56%、最も低いのが朝日で53%である。
野田内閣を支持しますか。支持しませんか。という単純な質問でこれほどの開きが出た。世調を信用すれば、この結果から各紙の購読者の傾向がうかがえる。政権交代歓迎派、ないしは民主党に多少のシンパシーを感じている向きは、野田に自民党回帰のにおいを感じている。「何か怪しい」で半分しか支持がないのだ。
自民党回帰派、ないし原発維持派は「野田なら手荒なことはやらない」と安心感を表明したことになる。
もっとも、内閣の顔触れが決まって発足しただけで「支持しますか、しませんか」などと聞くのは馬鹿げている。この時期聞くならせいぜい「この内閣は期待できそうですか」だろう。「支持する」とした理由も泣かせる。「首相が野田さんだから」「首相は信頼できる」。どじょう宰相、雨の日も風の日も駅前演説24年…。39年前の角栄首相誕生を思い出させる「いい話」が満載だった。
政治もしょせんは人情話、と考えれば世論調査がこうした数字をたたき出すのは当然かもしれない。