14日から「号外・ニュースフラッシュ」級の出来事が続いている。「6歳未満児童に初の脳死判定」「オウム高橋克也逮捕」「民自公、増税一体改革で合意」の豪華三本立てだ。
メディアの扱いはおおむね高橋逮捕>6歳未満脳死>3党合意である。15日夜のtvニュースは高橋逮捕に3分の一以上を費やしている。視聴者本位つまり人気取りが第一のメディアなら当然そういう選択となろう。しかし、問題の大きさからいえば、話は違ってくる。
「子供の脳死」には納得がいかない。本人が拒否していなければ家族の承諾で臓器を提供できるとしている法律そのものがおかしい。幼児があらかじめ脳死や脳死後の移植について意見を述べているはずがない。脳死移植を進めたいという思惑だけが先行して、法律の詰めが甘くなったとしか思えない。
脳死を伝える記事やニュースも分かりにくい。「低酸素脳症の男児」としているが、なぜ低酸素脳に陥ったかについては触れていない。6歳未満とは何歳なのか。先天性の低酸素脳症なら、提供できるような臓器は育たないのではないか。生まれてから数年間それなりに暮していたが、何かの原因があって、脳に酸素(血流)がいかなくなった―こう考えるのが自然だろう。「両肺と膵臓、小腸は医学的理由などで移植は断念された」(共同)の記述も見える。ドナーについての情報を秘匿しすぎると、不信感が募ってしまう。
大ニュース3連発で喜んでいる?のは民自公3党首脳だろう。年金・医療は棚上げし、増税だけを丸く収める、しかも国民の目に触れにくいように。この目論見がぴったりはまった格好だ。メディアはそれなりに扱っているものの、特大の白抜きカットが伝える「高橋逮捕」の迫力の前にはさっぱりである。
いきなり話がそれるが、4~5年前、出場停止を食らってモンゴルに帰国していた朝青龍が「謹慎明け会見」をした際、ボクシングの亀田大毅が謝罪会見をぶつけてきたことがあった。
警察が3党合意の期限に合わせて高橋を逮捕したなどと言うことはあり得ないだろうが、「大事件」勃発で相対的に扱いが小さくなって得をしたというケースはよくある。1面に大見出しの躍るときほど、小さな記事に目を凝らしたい。
それにしても、オウムの幹部でもない高橋や菊池た捕まったことに、ここまで大騒ぎする必要はあるまい。
メディアの扱いはおおむね高橋逮捕>6歳未満脳死>3党合意である。15日夜のtvニュースは高橋逮捕に3分の一以上を費やしている。視聴者本位つまり人気取りが第一のメディアなら当然そういう選択となろう。しかし、問題の大きさからいえば、話は違ってくる。
「子供の脳死」には納得がいかない。本人が拒否していなければ家族の承諾で臓器を提供できるとしている法律そのものがおかしい。幼児があらかじめ脳死や脳死後の移植について意見を述べているはずがない。脳死移植を進めたいという思惑だけが先行して、法律の詰めが甘くなったとしか思えない。
脳死を伝える記事やニュースも分かりにくい。「低酸素脳症の男児」としているが、なぜ低酸素脳に陥ったかについては触れていない。6歳未満とは何歳なのか。先天性の低酸素脳症なら、提供できるような臓器は育たないのではないか。生まれてから数年間それなりに暮していたが、何かの原因があって、脳に酸素(血流)がいかなくなった―こう考えるのが自然だろう。「両肺と膵臓、小腸は医学的理由などで移植は断念された」(共同)の記述も見える。ドナーについての情報を秘匿しすぎると、不信感が募ってしまう。
大ニュース3連発で喜んでいる?のは民自公3党首脳だろう。年金・医療は棚上げし、増税だけを丸く収める、しかも国民の目に触れにくいように。この目論見がぴったりはまった格好だ。メディアはそれなりに扱っているものの、特大の白抜きカットが伝える「高橋逮捕」の迫力の前にはさっぱりである。
いきなり話がそれるが、4~5年前、出場停止を食らってモンゴルに帰国していた朝青龍が「謹慎明け会見」をした際、ボクシングの亀田大毅が謝罪会見をぶつけてきたことがあった。
警察が3党合意の期限に合わせて高橋を逮捕したなどと言うことはあり得ないだろうが、「大事件」勃発で相対的に扱いが小さくなって得をしたというケースはよくある。1面に大見出しの躍るときほど、小さな記事に目を凝らしたい。
それにしても、オウムの幹部でもない高橋や菊池た捕まったことに、ここまで大騒ぎする必要はあるまい。