オバマ米大統領の顔がめっきり老けたように見える。経済の立て直しは先が見えず、外交でも特典が稼げない。このままでは凡庸な大統領として埋もれてしまう―そんな苛立ちが表情に現れているのではないか。
「悪人顔」になるにつれ、やることもおかしくなってきた。その最たるものが「シリアへの介入決定」であり、元情報機関員の告発を「国益を害する」と断罪したことだ。
≪米ホワイトハウスのローズ大統領副補佐官は13日、シリアのアサド政権が反体制派に化学兵器を使用したと米情報機関が結論付けたと明言した。同政権による昨年からの化学兵器攻撃で100~150人が死亡したとの見方も示した。副補佐官は、オバマ大統領が反体制派への「軍事的支援」を決断したと述べた。
米政府はこれまで、アサド政権が反体制派に神経ガスのサリンを使用した可能性が高いとの分析を示していたが、なお確認が必要との立場を取っていた≫=msn産経ニュース=。
政権側が使用したことは「米情報機関が結論付けた」という。あの「イラクに大量破壊兵器が存在する」の虚報と同じ構図のような気がする。今月初旬、産経はこんな記事も載せている
「ベルリン=宮下日出男】スイス・ジュネーブからの報道によると、国連人権理事会の国際調査委員会は4日、シリアの内戦で化学兵器が使用されたとの疑惑について「信じるに足る根拠がある」とする報告書を公表した。ただ、アサド政権側と反体制側のどちらが使ったかは特定できず、国連調査団による現地調査の必要性を強調した。
シリアの人権侵害を調べる同委が報告書で化学兵器使用の可能性を指摘するのは初めて。報告書は国外の難民や国内からの証言に基づき、3月と4月に北部アレッポや首都ダマスカスなどで起きた戦闘4件で化学兵器が使われた疑いを指摘。その種類や使用者については「入手できた証拠では特定できない」とした。
化学兵器をめぐっては、反体制派や欧米が政権側の使用を主張する一方、政権側は反体制派が使っていると反論。国連は調査団派遣を決めたが、調査範囲などの調整がつかず、政権側が受け入れを拒んでいる。
同委の一部メンバーは以前にも反体制派の使用の可能性に言及しており、報告書も政権が保有する化学兵器について「反体制派が入手し使うこともあり得る」との見解を示している」。
化学兵器が使われた痕跡はあるが使ったのは誰かは分からない―これが実態だろう。一時反体制派は軍の基地などを占拠していた。政府軍が持っていた兵器群を入手していてもおかしくない。というか、軍事施設を攻撃するのは武器や兵器を手に入れるためでもある。オバマもブッシュと同じようにCIAの報告を信じているようだが、結果はどうだろう。
そのCIA元職員のスノーデン氏による米情報機関による「ハッキング」「個人情報盗み見」はシリア問題よりさらに深刻だ。
世界中の誰もが米情報機関の監視網に絡め取られる可能性があることが明らかになったからだ。オバマや議会関係者は「情報収集は合法的」と述べ事態が拡大しないように懸命だが、そうはいくまい。つい先日には英国政府がG20の際、偽のインターネットカフェなどを設営して各国代表団を監視していたことも明るみに出た。折りから開かれているG8の「影の本題」はこの件に違いない。
国際問題ジャーナリストの田中宇氏によると、アップルのiフォンで撮影した画像データはアップルのサーバーに蓄積されNSAが見放題だという。先日訪米した習近平の妻がiフォンを使っており、一部関係者の話題になったらしい。「習の私生活も覗けるのでは…」。だが、夫人のiフォンは中国の専門家が手を加えた特別仕様とみられている。
話がそれたが、大手通信会社やインターネット関連企業がCIAやNSAの言いなりとは…。この事件は「ウィキリークス」よりも根が深い。
「悪人顔」になるにつれ、やることもおかしくなってきた。その最たるものが「シリアへの介入決定」であり、元情報機関員の告発を「国益を害する」と断罪したことだ。
≪米ホワイトハウスのローズ大統領副補佐官は13日、シリアのアサド政権が反体制派に化学兵器を使用したと米情報機関が結論付けたと明言した。同政権による昨年からの化学兵器攻撃で100~150人が死亡したとの見方も示した。副補佐官は、オバマ大統領が反体制派への「軍事的支援」を決断したと述べた。
米政府はこれまで、アサド政権が反体制派に神経ガスのサリンを使用した可能性が高いとの分析を示していたが、なお確認が必要との立場を取っていた≫=msn産経ニュース=。
政権側が使用したことは「米情報機関が結論付けた」という。あの「イラクに大量破壊兵器が存在する」の虚報と同じ構図のような気がする。今月初旬、産経はこんな記事も載せている
「ベルリン=宮下日出男】スイス・ジュネーブからの報道によると、国連人権理事会の国際調査委員会は4日、シリアの内戦で化学兵器が使用されたとの疑惑について「信じるに足る根拠がある」とする報告書を公表した。ただ、アサド政権側と反体制側のどちらが使ったかは特定できず、国連調査団による現地調査の必要性を強調した。
シリアの人権侵害を調べる同委が報告書で化学兵器使用の可能性を指摘するのは初めて。報告書は国外の難民や国内からの証言に基づき、3月と4月に北部アレッポや首都ダマスカスなどで起きた戦闘4件で化学兵器が使われた疑いを指摘。その種類や使用者については「入手できた証拠では特定できない」とした。
化学兵器をめぐっては、反体制派や欧米が政権側の使用を主張する一方、政権側は反体制派が使っていると反論。国連は調査団派遣を決めたが、調査範囲などの調整がつかず、政権側が受け入れを拒んでいる。
同委の一部メンバーは以前にも反体制派の使用の可能性に言及しており、報告書も政権が保有する化学兵器について「反体制派が入手し使うこともあり得る」との見解を示している」。
化学兵器が使われた痕跡はあるが使ったのは誰かは分からない―これが実態だろう。一時反体制派は軍の基地などを占拠していた。政府軍が持っていた兵器群を入手していてもおかしくない。というか、軍事施設を攻撃するのは武器や兵器を手に入れるためでもある。オバマもブッシュと同じようにCIAの報告を信じているようだが、結果はどうだろう。
そのCIA元職員のスノーデン氏による米情報機関による「ハッキング」「個人情報盗み見」はシリア問題よりさらに深刻だ。
世界中の誰もが米情報機関の監視網に絡め取られる可能性があることが明らかになったからだ。オバマや議会関係者は「情報収集は合法的」と述べ事態が拡大しないように懸命だが、そうはいくまい。つい先日には英国政府がG20の際、偽のインターネットカフェなどを設営して各国代表団を監視していたことも明るみに出た。折りから開かれているG8の「影の本題」はこの件に違いない。
国際問題ジャーナリストの田中宇氏によると、アップルのiフォンで撮影した画像データはアップルのサーバーに蓄積されNSAが見放題だという。先日訪米した習近平の妻がiフォンを使っており、一部関係者の話題になったらしい。「習の私生活も覗けるのでは…」。だが、夫人のiフォンは中国の専門家が手を加えた特別仕様とみられている。
話がそれたが、大手通信会社やインターネット関連企業がCIAやNSAの言いなりとは…。この事件は「ウィキリークス」よりも根が深い。
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