ABちゃんから渡された単行本。
初めての作家さん。
「不発弾」⇒(乃南アサ作)
6つの短編。
「かくし味」・・「みの吉」という焼き鳥屋はいつも常連客で満席状態。
名物の煮込みは病みつきになる。
そんな「みの吉」の常連客が次々に病死する。
「夜明け前の道」・事業に失敗し、家族からも見放されたタクシー運転手。
客とのいざこざでやけっぱちになり自殺まで考えるのだが...。
「夕立」・・・・女子高生が電車内で痴漢にあう。
犯人は中学校の教頭先生。
警察では訴えを取り下げたんだけど.....。
「福の神」・・・小料理屋に嫌いな客と好ましい客がくる。
女将は分け隔てなく接すのだが.....。
「不発弾」・・・家族が心配事もなく平々凡々と暮らせていると思ってるサラリーマン。
疑問も不安も声に出して言うわけでもなく、自分で呑み込んでしまう。
自分の知らない家族の姿に戸惑い、徐々に声にだして言うと...。
「幽霊」・・・・TV制作局に自分は幽霊だと思ってる男性がいる。
そんな男性に、仕事の依頼がくるのだが.....。
短編小説。
感想:最初の「かくし味」が面白くって期待したんだけど....。
ブラックユーモアを含むならどの作品にも含んで欲しかったなぁ~。
読み進むにつれて期待を裏切られたほどではないけど、ちょっと残念に思ったわ。