脱力日記

スポーツ、本、映画ときどき仕事。自分の身の回りにある、ふとしたことを書き留めたいと思います。気軽にコメント下さい。

不真面目

2013-12-09 03:20:16 | 日記
前回のブログで紹介した宮里優作が努力の人なら、この男は真逆であります。不真面目です。

ジェラール・デウロフェウ

アーセナル1-1エバートン。

プレミアリーグの好調対決で、とんでもない同点弾を決めた19歳です。私は、あまりこの言葉が好きではないけれど、天才はやはり天才です。

バルセロナの下部組織で育ったスペインUー19代表の長所は、素晴らしいスピードと言われますが、私が異次元だと思うのは、その人を喰ったようなメンタリティであります。

アーセナル戦もそうでした。
自分が交代出場してすぐ失点。
普通は、へこみます。

でも、彼はどこ吹く風だった。
ゴール前でボールを受けて、落ちつき払ってワンフェイント、ツーフェィント、その後、ピストルのようなゴールをアーセナルゴールに突き刺しました。そして、サポーターに写真のようなマシンガンパフォーマンス。なんて高校出だ。

凄い。

今年4月、現地でバルセロナBの試合を見た彼もそうでした。

まず守備は、ほとんどしない。
ひたすら、右サイドに陣取り、ドリブルを仕掛ける。また、仕掛けまくる。
そして抜く。抜きまくる。まるで、彼は練習をしているようでした。それぐらい肝が座っていた。

俺を見ろよ。いくらで買ってくれるんだ。そんな風に言っているようでした。

さすがに、チームプレーを最重要視するバルセロナに彼の居場所はないでしょう。今後もないかも知れません。あくが強すぎます。

でも、この名前は覚えておいた方がいい。

ジェラール・デウロフェウ

この男、もしかするとブラジルW杯にいてもおかしくない才能、メンタルの持ち主です。

来年あたり宮市を追い出してアーセナルでプレーしているかもしれない。


不真面目だからこそ、切り開かれる道、人生もあるのです。

真面目

2013-12-09 03:18:56 | 日記
今週末のスポーツ報道はサッカーW杯抽選一色でした。

しかし、その影に、魂が震える、涙腺が緩みまくる勝利がありました。

宮里優作ツアー初優勝。

そう、藍ちゃんのお兄ちゃん。宮里家の次男であります。

アマ時代は今をときめく松山並の大物評価だった男が、苦節11年目、ついに悲願をなしとげたのです。

その締めくくりも劇的でした。

最終18番パー3。ミスを重ねたラフからの三打目。ダブルボギーを覚悟して放った一打が、カップに吸い込まれたのです。チップインウイニングパー。

優作は、ガッツポーズをした後、グリーン横で四つん這いになって泣きました。こんなの見たことない。

「あれが、“腰が抜ける”ってやつなんですね」

その後も、沖縄の指笛が鳴り響くなか、千鳥足でグリーン周りをフラッ、フラッ。

動画は必見です。泣けます。

スポーツ報知によると、彼の真面目過ぎた性格が、なかなか勝てなかった理由だった、とあります。

試合後には、こんなコメントも

「昨晩は今日の展開を予想したり、前日のプレーを振り返ったりして、まったく寝られませんでした」

徹夜です。真面目です。繊細です。天才ではない。

だから、そんな勝利に私の心は震えます。

真面目に、競技に向き合って11年。

そして勝って腰を抜かす。

嬉しくて、腰を抜かしたこと、皆さんありますか。私は、まだ、ない。

いつか、そんな経験、人生で一度してみたいなぁ。